



「世界一のカフェ」 90秒
A:今日はうちね。
B:うん。
A:ほれ。
B:ありがと。
A:知っとるけ?東京っちゃ、
お茶するの千円超えるんやって。
B:まじか。こっちは130円やっちゅーげ。
A:ねぇ。やっぱし東京にするわ。大学。
B:ほうけ。
A:ほやけど、ここが世界一のカフェやわいね。
B:オーシャンビューやし。
A:ここの海、嫌いやってんけどな・・・。
B:うちも。
A:東京待っとれやー!
B:この子頼むさけねー!
A:ねぇ。東京っちゃ、あっちやったけ?
B:知らん。
S:笑顔を、ここから。

「あったかい投資」 60秒
先輩:あ。さぼってるな。
後輩:あ。これは・・・。あの・・・。
働き方改革ですよ。
先輩:ふーん。
後輩:実は俺・・・、会社辞めようかなって。
先輩:そうなんだ。
後輩:起業でもしてみようかなって・・・。
無理っすかね。
先輩:それはもはや生き方改革だね。
後輩:確かに。
先輩:ほれ。
後輩:お。あったか~。ありがとうございます。
先輩:投資。数億円にして返してね。
後輩:急に飲みにくくなりましたね。
先輩:あったかいうちに飲みな?
後輩:そうっすね。
後輩:先輩もサボりすか?
先輩:いや働き方改革でしょ?
後輩:そうでした。
S:笑顔を、ここから。

「コーヒーの場所」 30秒
父:走らないの。転んじゃうよ。
娘:パパ、こっちこっちー!
娘:コーヒーってさ、
なんで下の方にあるか知ってる?
父:ん?
娘:ここならパパに買ってあげられるんだよ。
ほらね。
父:なるほどな。
娘:パパ、ピして。
娘:チカはあれー!
父:(娘を抱き上げながら)ほいっ。
S:笑顔を、ここから。

「ありがとうの意味」 30秒
父:ちょっと行ってくる。
母:ちょっとってどこよ。
父:すぐ戻る。
母:もう2人出ちゃうわよ。
娘:やっぱりここか。
父:はい。道中長いだろ。
娘:ありがとう。今までずっと。
母:もう行くわよ。
S:笑顔を、ここから。
日本コカ・コーラ/ベンダー
キャンペーン「笑顔を、ここから。」
新聞広告・CM
引き画が美しいCMが必要だと思った。スマホ視聴に合わせた寄り画主流の時代に逆行はするけれど、ロングショットの中に自販機がいつものように無言で立っている、そういうCMが必要だと思った。一方で、企画はそこに集う人々に寄った会話劇にした。引きと寄り。その矛盾は江藤監督が演出で鮮やかに解決してくれた。
(電通 CMプランナー 諸橋秀明)
自動販売機の周りで、ちょっとした幸せな瞬間が、生まれています。いつもの友だちとのふざけ合い、子どもの野球練習のご褒美ジュース、同僚との小話。自動販売機は、ただの飲み物を売るだけの機械ではなく、人と人とのコミュニケーションや思い出の一助となる装置になれれば良いなと思い、そんな空気感が纏えるように、写真やデザインのディレクションをしました。
(電通 アートディレクター 江口昌宏)
- 企画制作/電通
- CD/本多集
- AD/江口昌宏
- C/小野麻利江、諸橋秀明
- AE/國政裕子、松原久、清野絢
- 企画制作/ティー・ワイ・オー MONSTER
- ECD/佐々木康晴
- 企画/諸橋秀明、工藤尚弥、藤大夢
- PR/羽鳥貴晴、久保田仁、七条剛
- PM/水上裕規、穂積史織、坂井実
- 演出/江藤尚志
- 撮影/partick duroux
- 照明/熊井博志
- 美術/小島伸介
- ST/横手智佳
- HM/服部さおり
- 編集/Katt、デジタルガーデン、瀬谷さくら(オフライン)、金沼怜(オンライン)
- ミキサー+MA/石村高明
- CRD/田谷勉、大石裕彦
- CAS/百武恵美子
- ロケ地/石川県輪島市(「世界一のカフェ」、「コーヒーの場所」)、東京都千代田区神田(「あったかい投資」)、神奈川県伊勢原市(「ありがとうの意味」)
- 出演/古川琴音、紫乃(「世界一のカフェ」)、岩瀬亮、鈴木咲(「コーヒーの場所」)、松本しし丸、ともさと衣(「あったかい投資」)、菅田俊、清水葉月、竹内幸美、イワゴウサトシ(「ありがとうの意味」)グラフィック
- 企画制作/パズル
- AD/本多集
- D/大渕寿徳、藤谷力澄、森田真理子
- PR/草柳太郎、榮多一郎
- 撮影/戎康友
- ST/マナマナ
- HM/田名網智之
- 製版/田中浩之
- 掲載/朝日、日経、読売(10/30)