東京五輪が開催され、新しい年代が始まる2020年。あらゆるシーンで新しいクリエイティブの力が求められる年になりそうです。そんな年の初めとなる今号、ブレーンでは4年ぶりとなる「U35クリエイター」を特集します。35歳以下のクリエイターによるプロジェクトチームを中心に、そのクリエイティブ観、働き方に対する考え、どこを目指しているのかなどを取材しました。
その他、54名のクリエイターたちにもアンケート形式で回答をいただきました。クライアントの皆さんはもちろんのこと、一緒に働くクリエイターの皆さん、そしてデジタルネイティブとは普段あまり接点のない皆さんにも、ぜひご覧いただき、新しい世代との出会いのきっかけとして、ご活用いただきたいと思います。
- 氏名/年齢/職種/所属/プロフィール
- 連絡先(メールアドレス、SNS、個人URLなど)/代表作
- Q1. 仕事をする上で注力していること、ご自身のテーマにされていること
- Q2. 今後手がけたい仕事、実現したい働き方、または密かに抱いている野望
- ご自身のキャッチコピーまたは座右の銘
アンケート項目:
仕事:
ブックオフコーポレーション/来店促進・企業広告「本だけじゃないブックオフ 心を読める心くん」
本屋が服売るって、冗談かよ、服屋は本売らんがな!そう考えたときに、この企画の原型ができました。その冗談を爆発させてくれたのが2人の鬼才、佐藤渉さんと寺田心さんでした。この2人なしには実現できなかった案件でした。
Q1. 仕事の注力テーマ
カッコつけないこと。押し売りをしないこと。おもろいやろ~という匂いを排除すること。データを信じすぎないこと。今を信じすぎないこと。ジョン・レノンをうならせること。広告を楽しいものにすること。
Q2. 今後手がけたい仕事、野望
ワシの進退なんてどうでもいいんじゃ!世の中に面白いものつくりたいんじゃ!という熱気あふれるクライアントさんと、お仕事したいです。あと、ラジオやりたいです。喋るのが遅いので、聞くとすぐ眠れると思います。
座右の銘:
クリエイティブテロリストになれ。(初めてついた上司より)
仕事:
東京コピーライターズクラブ/年鑑「TCC年鑑2019」
「受賞者が田舎の両親に贈っても喜んでもらえるもの」ということを裏テーマにし、堂々とした見た目になるようにすることによってTCC賞の格式の高さみたいなものが伝わるようにデザインしました。
Q1. 仕事の注力テーマ
なるべく早くつくってみること。できるだけ早くつくり上げ、見直す時間をつくることを意識しています。一度つくり終えたあとに冷静な頭で考えなおしてみると、新しいことに気付けたりするので大切にしています。
Q2. 今後手がけたい仕事、野望
自分自身の作家性みたいなものを、もっと仕事に絡めていけたらなと思います。自分の好き嫌いをうまく絡めていくことで、相乗効果でより良いものができると思っているので。
座右の銘:
意外となんとかなる
仕事:
日清食品/日清のどん兵衛「どんPay」
どん兵衛がキャッシュレス社会に一言物申す、という企画です。独自に、世界初の「食べられるキャッシュレス決済」開発を目指していましたが、誰にも求められていないと気づいたので断念しました。(CD+CW+PLを担当しました。)
Q1. 仕事の注力テーマ
視座と意識が高すぎる広告ばかりだとみんな疲れちゃうので、くだらない広告をつくって、世の中みんながくだらないな~と笑顔になる、というような側面を担いたいです。
Q2. 今後手がけたい仕事、野望
テレビが大好きだし、まだまだテレビの力を信じているので、広告という仕事をしながら、「テレビ」と楽しくコラボレーションできることをやっていきたいです。
座右の銘:
火中の栗を拾い続ける。
仕事:
SOMPOホールディングス/企業広告「SOMPO認知症サポートプログラム始動」
"事実"こそが、認知症に対する偏見を打ち破る唯一の鉱脈だと考え、ドラマタイズをやめて企画。多くの人が抱く無自覚なイメージや思い込みに「待った」をかけ、認知症には希望もあるということを伝えるために。認知症の父を持つ息子がYouTubeにアップした、ノンフィクション映像を起用しました。
Q1. 仕事の注力テーマ
10代の頃の自分に落胆されないものにする。「Aという現状を、これでBにしよう」という"たくらみ"を常に持つ。そのコミュニケーションで"人がよりグッとくるかこないか"を突き詰めていき、課題解決へ導く …