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注目のU35クリエイター デジタルネイティブの仕事と思考

注目の「U25」クリエイター

辻 愛沙子/清水文太/石田真澄

東京五輪が開催され、新しい年代が始まる2020年。あらゆるシーンで新しいクリエイティブの力が求められる年になりそうです。そんな年の初めとなる今号、ブレーンでは4年ぶりとなる「U35クリエイター」を特集します。35歳以下のクリエイターによるプロジェクトチームを中心に、そのクリエイティブ観、働き方に対する考え、どこを目指しているのかなどを取材しました。

辻 愛沙子

arca CEO/Creative Director
社会派クリエイティブを掲げ、「社会性」と「世界観」の二つを軸として広告から商品プロデュースまで領域を問わず手がける越境クリエイター。この春、女性のエンパワメントやヘルスケアをテーマとした「Ladyknows」プロジェクトを発足し、ジェンダー問題へも精力的に取り組む。2019年10月より報道番組 news zeroの水曜パートナーとしてレギュラー出演。作り手と発信者の両軸で社会課題へのアプローチに挑戦している。

一見異なるものを『越境』して結びつける

絵を描くことが好きで、高校生の頃はウォールアートも描いていたという辻愛沙子さん。海外留学を通じて感じた日本の社会課題について、広くメッセージを伝えられる広告の手法に興味を持つようになった。2017年、大学に籍を置いたまま学生社員としてエードットに入社。現在はクリエイティブディレクター(CD)として広告制作やブランディングなど多方面で活躍している。

葛藤の末に辿り着いたCDという肩書き

──ご自身のお仕事をCDとされたのは?

仕事を始めた当初は「ソーシャルプランナー」や「プランナー|アーティスト」などと名乗っていました。明確に線引きをしたのは2019年。タピオカブランド「Tapista」を1からつくったこと、また10月に開催したワンコインで健康診断ができるイベント「Lady knows Fes2019」の企画制作がきっかけでした。全クリエイティブの責任を負う重さと、チームでの仕事の尊さを体感し、ディレクションを強く意識するようになったんです。

その時点でナイトプール「お台場ウォーターパーク by ハウステンボス」をはじめ、辻の名を公にした仕事もあれば、MV制作や、裏方として広告制作もしていたので、「何屋さんなの?」状態で。包括的な肩書きとして「CD」と名刺に入れました。恐らく広告界の「CD」とは異なる意味合いですし、広告にストイックに向き合い続けてきた方々が冠する「CD」が持つ意味や機微、文脈、歴史へのリスペクトや畏怖の念もあります。

初めは直指名でのお仕事も「プランナー|アーティスト」とさせていただくなど葛藤はありました。ですが、本来CDというのは役職ではなく職能だと思うんです。色々な案件を経て、自戒の念も込めて今はCDとして仕事をしています。

──2019年10月には、辻さんがCEOを務めるarca(アルカ)を発足しました。

広告やブランディングなどのクライアントワークと、「Ladyknows」のような思想や社会性のある自社事業が主な内容です。双方を手掛けることによって、片方の成長がもう片方にも還元されていく。arcaは関わってくださる企業のハブとして、各取り組みが蓄積される場所にしていきたいです …

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