デザイン・アート・広告賞 今月の展覧会&コンペティション
YCC Temporary 髙橋匡太
光をテーマにした作品を制作している髙橋匡太。光や映像を用いたインスタレーション、プロジェクション、パフォーマンス、ワークショップなど幅広い活動を行っている。本展では、横浜在住や横浜出身といった横浜にゆかりのある約300名の方から収集した子どもの0歳の写真や誕生日の映像を作品の構成要素として使用し、光や音などを用いた新たなインスタレーション作品を展示する。時間や場所を超えた、かけがえのない個人の想い出を相対化し、映し出される人々の営みを眺める場をつくり出している。
YCC Temporary 髙橋匡太 | |
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YCC ヨコハマ創造都市センター 開催中、2020年1月12日まで 12月1日および12月28日~1月4日休場 お問い合わせ→ 045-307-5305 |
舘鼻則孝「It's always the others who die」
レディー・ガガの履く『ヒールレスシューズ』の作者としても知られる舘鼻則孝。彼の作品は、日本独特の文化から着想を得て、それを現代において再定義することにより、新たな視点と世界観が表現されている。彼の作家としての主題とも言える「日本独自の死生観」について、職人の手仕事で1本1本、丁寧に仕上げられた矢を225本も使って表現した作品『アローズ』を含め、本展で展示する作品はすべて新作。大学の卒業制作として発表されたヒールレスシューズから始まった舘鼻の10年間の活動の軌跡を展覧する。
舘鼻則孝「It's always the others who die」 | |
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ポーラ ミュージアム アネックス 開催中、12月22日まで 会期中無休 お問い合わせ→ 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
ニューヨーク・アートシーン-ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで-滋賀県立近代美術館コレクションを中心に
第二次世界大戦後、画期的な表現を次々と生み出して注目を浴びたニューヨーク。大戦中、戦火を逃れてヨーロッパから移り住んだ多くの美術家たちによって伝えられた近代美術がアメリカの若者たちを刺激し、新しい意欲的な表現へと道を開いた。また、1960年代以降、美術の根源を探るきわめて禁欲的、還元的な美術も登場。草間彌生や河原温などの日本人も活躍した。滋賀県立近代美術館が所蔵する戦後アメリカ美術のコレクションを中心に約100点の作品を展示。ニューヨークで繰り広げられたアメリカ美術の半世紀を紹介する。
ニューヨーク・アートシーン-ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで-滋賀県立近代美術館コレクションを中心に | |
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埼玉県立近代美術館 開催中、2020年1月19日まで 月曜および12月27日~1月3日休館(ただし、1月13日は開館) お問い合わせ→ 048-824-0111 |
青木野枝 霧と鉄と山と
彫刻家 青木野枝は、大気や水蒸気をモチーフに、万物が移ろいゆく中の生命の尊さを表現してきた。その彫刻は、鉄や石膏という固く重い素材を用いながらも、周囲の空気をまとい、とても軽やかに見える。作品のほとんどが展示場所に合わせて制作され、展示が終わると解体される。青木は、つくって、置き、崩す、を繰り返し、その営みの中に自らの彫刻があると考え、実践している。近年は中原悌二郎賞を女性として初めて受賞し、全国各地で個展を精力的に行っている。本展は、動き続ける青木野枝の彫刻の今が感じられる個展となっている。
青木野枝 霧と鉄と山と | |
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府中市美術館 12月14日~2020年3月1日 月曜および12月29日~1月3日、2月12日休館(ただし、1月13日および2月24日は開館し、1月14日および2月25日休館) お問い合わせ→ 03-5777-8600(ハローダイヤル) … |