新たな職種として注目を集めるビデオグラファー。ディレクターやプロデューサーとは何が違うのか。今後どのような存在になっていくのか。ビデオグラファーチームを設立したAOI Pro.に話を聞いた。
スピード感ある映像制作
かつて広告における映像制作といえば、テレビCMが中心だった。しかし、一人一台スマートフォンを持ち、動画を気軽に楽しめるようになった今、オウンドメディア、YouTube、Instagramのストーリーズなど、さまざまな場面で使用する映像が求められている。そこで、注目されているのが、新たな職種ビデオグラファーだ。
テレビCMの制作では、クリエイティブディレクターを中心に、コピーライター、アートディレクター、ディレクター、プロデューサーなど大勢のスペシャリストが集まって、制作を行ってきた。一方で、ビデオグラファーは企画から演出、撮影、編集まで1人で全てを手がけられるジェネラリスト。現在多様でスピード感ある映像の制作が求められ、その需要が高まっている。
大手映像制作会社AOI Pro.も今年、ビデオグラファーチームを発足させた。ビデオグラファーチーム チームリーダー 村田秀樹さんは、「時代の変化に伴いクライアントからWebやスマホ用の動画もつくってほしいという要望が増えてきました。これらの動画は、テレビCM以上にスピード感のある制作が求められます。このようなニーズに加え、"自らの手で映像制作をしたい"という社員の声も複数あったことから、プロデューサー・ディレクターに続く、新しいキャリアとなるビデオグラファーのチームを設立しました」と話す …