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見る人のモーメントを捉える映像表現

メディアを超えて広がる新しい新聞体験の場

日本新聞協会「#ぺちゃくちゃ新聞広告」

10月15日から始まった「新聞週間」に先立ち、日本新聞協会は協会加盟の84紙が参加する新聞広告統一PRキャンペーンを実施した。本年度各紙で展開されたのは、「#ぺちゃくちゃ新聞広告」だ。

10月12日付の新聞に出稿された「北斗の拳」のケンシロウと、同14日付の新聞に出稿された「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」のドロンジョの広告。二次元コードをスマートフォンで読み込むと、お喋りを始める。

新聞を起点に動画を配信

このキャンペーンは、新聞広告を通じて、読者が伝えたいことを人気漫画・アニメのキャラクターに代弁してもらうという企画。10月12日付の新聞には「北斗の拳」のケンシロウが、同14日付の新聞には「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」のドロンジョを起用した新聞広告を出稿。どちらのキャラクターも口の部分に二次元コードが表示されている。読者がスマートフォンを使って、そのコードを読み取ると動画が再生され、動画内でキャラクターが話し出すという仕組みになっている。

さらに、ハッシュタグ「#ぺちゃくちゃ新聞広告」を付けてTwitterに投稿すると、抽選で選ばれた人の投稿内容を2名のキャラクターが話す口元の動画が配信され、スマートフォンを新聞の上に置くと「新聞広告が自分の言葉で喋りだす」体験をすることができる。そのキャラクターの声はケンシロウ役の神谷明さん、ドロンジョ役の喜多村英梨さん本人が担当している。

新聞広告を動画へとつなげる企画を制作したのは、電通と博報堂による合同チーム。クリエイティブディレクターは、電通 エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターの澤本嘉光さんと博報堂ケトル 取締役/クリエイティブディレクターの嶋浩一郎さんの2名が務めた。こうしたチーム編成になった背景を、澤本さんは次のように話す。

「新聞協会から”新聞広告が元気である”ことを発信していきたいというお話をいただいたときに、それは電通だけが取り組む問題ではないと思ったんです。すべての広告クリエイターが取り組むべきことであり、その叡智を集結したほうがより話題になるものがつくれるはず。そう思って、僕らとは得意分野が違う博報堂の嶋さんに声をかけたんです」 …

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