IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

広告企画

クライアントの目的に対して 本当に効果のある映像を追求

y4create

数多の動画が氾濫し、動画広告の影響力が大きくなった昨今。「その動画は本当に効果があるのか」という根源的な問題が問われるようになっている。そんな中、企業が抱えている課題を解決する意味のある映像作りを目指しているのが、y4createだ。

左から、日並拓也さん、栗田ゆうきさん、山口洋次さん、澤田竜一さん。撮影:澤尾康博。

効果のある映像を制作する

大阪にオフィスを構え、2016年の創業以来、テレビCMからWeb動画まで幅広い映像の制作を手がけてきたy4create。企業にとって効果のある映像づくりをテーマに活躍の場を広げている。

代表取締役社長の山口洋次さんは元バンドマン。バンドを組んでいる当時から、作詞や作曲など自分で何かを作り、人に伝えることが好きだった。年を重ねてメンバーが家族を持ち、バンドから離れていったが、山口さんはずっと音楽に関わる業界に身を寄せたいと考えていた。その時に挑戦してみたいと思ったのがミュージックビデオだという。

「アーティストが表現している世界をクリエイターが別の視点から見て、その魅力を伝える。これって面白いのではと思い、映像業界に飛び込みました。フリーランスで始めることも考えたのですが、会社で学んだ方が効率的だと考え、音楽テレビ番組のアシスタントディレクターとして就職しました。そこで、音楽番組の制作や広告班のディレクターとして、5年くらい経験を積み、立ち上げたのがy4createです」。

y4createでは、山口さんが興味のあったミュージックビデオはもちろんだが、商品の説明動画から企業のブランディングムービーまで幅広い映像を手がけている。質の高い映像を制作するのはもちろんだが、その映像による効果を大切にしている。

企業が映像への関心を高める一方で、目的がないまま制作の相談を受けることも多いという。同社では、クライアントがどこにその映像を使いたいのか、何を目的にしているのかをしっかりヒアリングした上で制作することを心掛けている。

例えば、商品の詳細情報ページに使うものであればテロップは不要かもしれないし、Instagramに使うものであれば、縦長のものが最適かもしれない。ただ面白いだけではなく、広告的見地から価値のある映像を制作する。映像の専門家として、クライアントの課題解決に適した解決策を提示することがクリエイターには求められている。

国立新美術館(The National Art Center, Tokyo)PV

N.Flying「Delight」MV/広告会社:ヴィルソウル

丸源ラーメン コンセプトmovie/広告会社:リアルワークス

1カット1カットを意味あるものに

映像を制作する際には、1カット1カットを大切にしている。「目的が明確であれば求められる映像も自然と決まってきます。制作者の意図とアウトプットの映像はセットであるべきです。このカットでは、企業のロゴを見せたいのか、それとも働く人を見せたいのか、明確な意図をもって制作することが大切です。カッコよく見せたいというだけであれば、100人が見たら100人がカッコいいと思うようなカットでなければならない。制作者の意図と外れた映像であっても結果が良いものであれば、クライアントは成功と捉えるかもしれません。しかし、クリエイターとしては狙い通りに表現できなければ成功と思ってはいけないと思います」。

スタッフを指導する際にも、その心構えを徹底して教えている。責任を持ってクライアントと向き合い、意味のある映像を制作できる人材に育てている。こうした教育の結果、飛躍的な成長を遂げるメンバーも現れている。ディレクター 澤田竜一さんは、社歴1年目にして、「第6回 BOVA」(ブレーンオンラインビデオアワード)のナプラの課題で、応募作品「私、かみなんです!」協賛企業賞を受賞した。

BOVA受賞作品 ナプラ「私、かみなんです!」

日本全国のディレクターとつながりたい

さまざまな映像を制作してきたy4createだが、今後は、テレビCMにも力を入れていきたいと考えている。テレビ局の広告枠の売り方が変化し、中小企業でもCMをオンエアしやすい環境が整ってきた今、活用しない手はない。テレビCMは、不特定多数の人に見てもらえるメディアだ。テレビCMを流していた実績は、企業のブランディングにも寄与する。15秒や30秒という短尺に内容を凝縮するのはクリエイターにとっても腕の見せどころ。スタッフのモチベーションにもつながる。

加えて、音楽制作の内製化も構想している。「映像の大部分は音楽によって良さが決まる」と、山口さん。同じ絵でも、当てる音楽が変われば全く違う印象になる。音楽制作者と密にコミュニケーションをとることができれば、今まで以上にクライアントの目的を達成するのに適した映像にできる。外部の映像制作者がつくった映像に音楽を提供するなど、新たなことにも挑戦したいと考えている。

最後に、山口さんは楽しげに次のように語ってくれた。「SNSを通して、日本全国のディレクターともすぐに連絡が取れる時代。まだ会ったことの無い人と、どんどん繋がっていきたいです。そして近い将来、映像をみんなで持ち寄って、展示会を開くことができれば、なんてことも考えています。きっと映像表現の色々な可能性が見つかると思います」。

TURNER COLOUR WORKS LTD PRmovie/広告会社:バロック

マルハン大蔵谷店 新店舗告知movie/広告会社:バロック

DAISO GENE tokyo WebCM/広告会社:ヴィルソウル

foulastore コンセプトmovie/広告会社:grownups



広告企画 の記事一覧

クライアントの目的に対して 本当に効果のある映像を追求(この記事です)
ピンクリボンデザイン大賞受賞作品発表
デジタルと対立するのではなくマルチパーパス&データドリブンで紙の新たな可能性を切り拓く
AOI Pro. と永井聡監督が立ち上げたクリエイターのためのコミュニティスペース

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
ブレーンTopへ戻る