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時代の先を行く企業に学ぶ 世界のクリエイティブ

カルチャーへの理解とスピードでブランドはもっと強くなる

田辺俊彦(電通)

バーガーキング「EXPLAINS A LOT」マクドナルドを愛好するカニエ・ウェストに対してバーガーキングが「Explains a lot」と皮肉を返した公式ツイート。エージェンシーは、ロンドンのCOOLR。

クライアントの意志と勇気が結果を変える

今年が2年目となるソーシャル&インフルエンサー部門では1507エントリーの中からWENDY'S「Keeping Fortnite Fresh」がグランプリに選ばれました。人気オンラインゲーム内で女の子のキャラクターが冷凍庫を次々に破壊していくもので、「冷凍肉を使わない」という同社のポリシーにきちんと落とし込まれています。この作品はカルチャーを理解し、アイデアとスピード感を持ってソーシャルメディアを使えば、少ない予算でもブランドは強くなれるというメッセージを、未来の広告業界に向けて伝える結果になりました。

審査では、ここ数年のトレンドである"For Good"に対して食傷気味になってきた一方で、宣教師によるキャンペーンをオフラインのインフルエンサー活用と捉えたり、ソーシャルを使ってスーパーの商品陳列を決める仕組みが受賞候補に挙がったりと、どこまでがソーシャルなのかという議論も巻き起こりました。言葉の定義や審査基準がフレキシブルに変わる、まさにカオスな部門でした …

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