ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creative Addiction(クリエイティブに夢中)」をテーマに彼らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。今回は、メルボルンを拠点とするTristan Ceddiaさんです。
Q1. 表紙のアイデアについて教えてください。
このカバーは、1999年に公開されたウォシャウスキー姉妹の映画『マトリックス』に登場する赤い錠剤と青い錠剤がモチーフです。赤い錠剤は残酷な現実の人生を、青い錠剤は無知が生む至福な幻想の人生を表現します。見た人の視覚に訴えかけ、美の役割を問いかけることを目指しました。
Q2. そのアイデアはどのように生まれましたか。
デザインが社会に与える影響やインパクトに関心を持っていて、複雑な光を描いたイラストでそれを表現したいと考えました。
Q3. 日本の広告やデザインについてどう思いますか。
日本で長い時間を過ごしたこともあり、日本のデザイナーをとても尊敬しています。ミニマリズムの精神を核にもつ、複雑かつシンプルな日本のデザインが大好きです。若いときにある建築家が教えてくれた日本建築の自然と調和するというありかたについては、今でもよく考えることがあります …