審査員長 佐々木康晴(電通)
今年も楽しく審査させてもらいました。広告主部門は、メッセージ性、表現手法、視聴者のココロの掴み方、さまざまな方向に新しい挑戦があり、この1年でのオンライン動画の劇的な進化を感じます。一般公募部門もクオリティは高くなってきていますが、「ちゃんと見てもらえるならば」面白い、というものが多く、「どうやってわざわざ見にきてもらうか」の部分をもっと追求してもらえたらとも。むしろ学生部門のおおらかさに可能性を感じた年でした。
木村健太郎(博報堂ケトル)
アドは強制視聴ですが、コンテンツは能動視聴ですから、ますますユーザー本位で作らねばならなくなっています。アテンションを引いて、ブランドにとって都合のいいストーリーを見せて、強引にブランドメッセージに落とす、という従来のバズムービー文脈が通用しなくなってきたのを感じます。人生の時間を割いて見てくれた人に、「ああ、見てよかった」というポジティブな読後感を与えることと、そこにブランドのメッセージが同じ感情の方向を向いて寄り添っていなければならないと思います …