
プロデューサーの執務フロア(1階)。隣のデスクとの距離、デスクと壁の距離を広く取り、圧迫感のない環境を整えた。
クリエイティブエージェンシーkazeproは、設立から12年間本拠地とした原宿を離れ、今年2月、六本木ヒルズの南に位置する元麻布に新たなオフィスを構えた。落ち着いた住宅街の中の一棟を丸ごと借り上げたオフィスだ。同社の代表取締役である戸練直木さんは、「オフィス自体が手狭になっていたこともあり、次のステージに向かおうと移転を考えました。1.5倍ぐらいの広さの物件を探していたところ、偶然ここを見つけたんです」と話す。
地下1階、地上3階に屋上がついた今回の物件では、フロアごとに機能を分けている。エントランスとなる地下1階には、アメリカの古倉庫に使われていた木材を使用し、コーポレートカラーである赤のネオンを設置。1、2階はそれぞれプロデューサーとデザイナーの執務スペースになっている。企画から携わる機会も増える中、フリーアドレスから固定席に変更し、その分1人ひとりのスペースにゆとりを持たせることで、集中できる環境を整えた …