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デザインプロジェクトの現在

よくデザインされたモノは生活の頼もしい相棒になってくれる

POSTALCO

文房具からバッグまで幅広いデザイン活動を行っている「POSTALCO(以下 ポスタルコ)」は、マイク・エーブルソンさんとエーブルソン友理さんの二人が生み出したブランド。最近は三菱鉛筆と作ったペンや、カリモクと作った椅子などが話題を呼んでいる。久しぶりに2人の話を聞いた。

鉛筆のような存在感で、ボールペンの使い勝手を追求した「LAYERED」。

「鉛筆とボールペンの中間のようなペン」を目ざした

閑静な住宅街の中にあるアトリエは、少し不思議な構造の建物で、アトリエは地下にある。天井高があって外光が差し込んでくる空間に、さまざまな道具をはじめ、制作途上のものが並んでいて好奇心をそそられる。プロダクトそのものはマイクさん、パッケージやグラフィックまわりを友理さん、この絶妙なコンビネーションが「ポスタルコ」のモノ作りの芯になっている。

最初に話を聞いたのは、三菱鉛筆と一緒に作った「LAYERED(レイヤード)」という名前のボールペンについてだ。昨年11月に発表、2万円で数量限定販売し、あっという間に売り切れた。マイクさんは昔から筆記具が好きで、三菱のボールペンを愛用していた。同社の鉛筆「uni(ユニ)」が60周年を迎えるにあたり、コラボレーションが実現し、一緒にモノ作りすることになったのだという。

マイクさんが意図したのは、「鉛筆とボールペンの中間のようなペン」ということ。書く道具として500年以上の歴史を持つ「鉛筆」の存在感と、滑らかで自由に書ける「ボールペンの使い勝手」を共存させようと考えた。

見せてもらった「レイヤード」は、鉛筆のような形状のキャップが付いている上質なボールペン。軸の中央に薄い金属の板があり、それを樹脂が挟んでいる。書いてみると、手にフィットする素材や形状、なめらかに動くペン先、ちょうどいい案配の重さなど、びっくりするくらい使い心地がいい。「中央の金属は削り出しで、樹脂は表面塗装でなく樹脂そのものに色をつけ、キャップは中に精巧なバネを仕込むなど、三菱鉛筆の技術がたくさん凝縮されている」という。何気ないように見えて、細部にわたる技が施されているから、この心地良さが実感できるのだ …

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