公募で選ばれた8本のコピーから8枚のポスターが完成
名古屋のシンボルとして知られる名古屋テレビ塔が、2019年1月から2020年までの間リニューアル工事のために閉鎖する。テレビ塔にこれまでの感謝の気持ちを込め、再オープンへの期待感を高めることを目的にテレビ塔のキャッチフレーズが募集され、ポスターが制作された。
キャッチフレーズの募集テーマは、「名古屋の人にもっとテレビ塔に関心を持ってもらい、好きになり、発信したくなる場所としていくこと」。全国から集まった1119本のキャッチフレーズから、名古屋のクリエイティブディレクター5名による厳正な審査を経て、8本が選出された(名古屋出身のモデルの香里奈さん、チームさかえ~る応援団より映画監督の堤幸彦さん、SKE48の須田亜香里さん、男性アイドルグループBOYS AND MENが選定に参加)。名古屋を中心に活躍する8組のデザイナーがそれを元に下の8枚のポスターをデザインした。
昨年11月にはプロジェクトの一環として「"クリ街(=クリエイティブで街を盛り上げる)"名古屋やろまいサミット」が開催され、モデレーター役の東北新社 中島信也さんと審査員5名が登壇。特別ゲストにモデルの香里奈さんを迎えトークが行われた。現在も、堤幸彦監督による映像制作や、名古屋出身ミュージシャン(SEAMOなど)の合作の楽曲制作などの企画が進行中。引き続き、多彩なクリエイティブの力でテレビ塔を中心に栄の街を盛り上げていく。

やろまいサミット賞
「ブランクがあるほど、来ると楽しい。」

- C/庄司俊介
- AD/岩川涼一(山崎デザイン事務所)
- D/宮田侑典(山崎デザイン事務所)
「SNSより青空に映える。」

- C/速石光(ZIZO)
- D/神谷直広(ランド)
「まだまだ変われる。そう言われた気がした。」

- C/加納広明(ZIZO)
- D/家田幸奈(インパクトたき)、椵山大樹(インパクトたき)
「私の思い出の場所。娘には思い出になる場所。」

- C/堀絢恵(広瀬企画)
- AD/佐藤堅次(シンクスデザイニングプロ)
- D/杉山悦子(シンクスデザイニングプロ)

チームさかえ~る応援団長 堤幸彦賞
「まっぺん、てっぺん、テレビ塔」

- C/福本武士
- AD+D/平井秀和(ピースグラフィックス)
チームさかえ~る応援団 SKE48須田賞
「お色直しは、ハデにいくわよ。」

- C/加納幸代(フリーランス)
- AD+D/安藤真理(スタジオディテイルズ)
チームさかえ~る応援団 BOYS AND MEN賞
「名古屋の、背すじ。」

- C/北澤実(新東通信)
- D/井本千尋(ティ・エム・シー)

香里奈賞
「キミがいるから、僕は迷わない。」

- C/新免弘樹
- D/松浦義晃(アドパブリシティ)、小林正和(アドパブリシティ)
審査員講評

電通中部支社
尾崎敬久
もはや当たり前の存在である名古屋テレビ塔のリニューアル、って難しい課題だろうなと思ったけれど、それぞれのキャッチフレーズにはあふれんばかりのテレビ塔愛とドラマが描かれていて、もう「いいね!」だったのです。

中日アド企画
加藤了平
地域の課題を、会社の垣根を超えたクリエイティブで解決しようという新しい試み。タイトなスケジュール感でしたが、まずひとつカタチにできたことに意義があると思います。受賞者の皆さまおめでとうございます。

大広名古屋支社
成田倫史
思えばいつも視界に映ってきたテレビ塔を、いざ言葉にしようとすると難しかったですよね。期待、思い出、再定義…。選ばれた皆さん、おめでとうございます。選ばれなかった皆さん、そのチャレンジこそ名古屋の財産です。

新東通信/チームさかえ~る事務局長
長谷川裕晃
会社の壁を越え、クリエイティブの力でSAKAEを盛り上げたい。コピーの力とデザインの力。たくさんのパワーの化学反応で魅力的なポスターができました。これをきっかけに面白い企みをみんなで創りましょう。

電通名鉄コミュニケーションズ
森俊博
一人でも多くの人が自分の地域のことを考えること。それが地域活性化に繋がると思うので、1000本ではまだまだ足りない。コピーを考えることで地域のことを考える。こういう取り組みがもっと増えるといいですね。
お問い合わせ
宣伝会議 クリ街 名古屋やろまいサミット事務局
TEL:052-952-0311
E-mail:nagoyaeduc@sendenkaigi.co.jp