キッコーマンは、経営理念に掲げる「食文化の国際交流」を体現する場として「KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO」をオープンした。メーカーである同社が立ち上げたこのレストランでは、どのような体験ができるのか。

2018年11月に行われた料理ライブの様子。
醤油と各国の料理の融合を体感する場
昨年、東京・有楽町に「KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO」(以下 ライブキッチン)がオープンした。このレストランでは菊乃井の村田吉弘さん、オテル・デゥ・ミクニの三國清三さん、Wakiya一笑美茶楼・Turandotの脇屋友嗣さん、クイーン・アリスの石鍋裕さんなど国内外で活躍する和洋中の料理人たちが"融合"をテーマに開発したコース料理を、客席の前方に設けられたキッチンで実演やトークを交えながら提供する。
企画を発案したのはキッコーマン コーポレートコミュニケーション部長の臼井一起さんで、2015年のミラノ万博に出展した経験がこのレストランの着想の原点だったと話す。
「『地球に食料を、生命にエネルギーを』がテーマの万博で、当社は和食の発信を目的に参加しました。日本を代表する料理人の方々を現地にお招きし、1日目はお客さまの目の前で調理実演をするなど和食の技を披露。2日目は9人の一流和食料理人が1人1品手がけたコース料理を提供し、結果として国内外から大きな反響がありました。また、同じタイミングで、東京オリンピック・パラリンピックの開催までの4年間に組織委員会が推進する、文化や芸術に関わるプログラム『文化オリンピアード』のことを知り、当社も"食"という文化の領域から参加できると考えました」。
このアイデアを東京で実現するために…