IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

DIRECTOR'S WORKS

モックアップが生み出す物質感─明治ミルクチョコレートCM制作の裏側

明治ミルクチョコレート「50種類」篇

気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月は、嵐の松本潤さんがパッケージの背後から次々に現れるシーンが印象的な明治のCMについて、WHITEの金川慎一郎さんに聞いた。

演出コンテ

リアルな枠が生み出す物質感

画面いっぱいに並ぶ明治ミルクチョコレート(以下 ミルチ)の限定デザインパッケージ。そのひとつがスライドし、背後から嵐の松本潤さんが現れる。パッケージの開く位置は次々に変わり、松本さんはそれに合わせて一言ずつコメントしていく。そして、最後に登場したのは謎の外国人「松本ジョン」で、遅れて顔を出した松本潤さんと掛け合うシーンでコミカルな要素も加えたCMになっている。

演出を手がけたWHITE ディレクターの金川慎一郎さんは、「今回は企画コンテの詰めの打ち合わせから参加していますが、パッケージの背後から松本さんが登場することは決まっていました。その時点では、松本さんがパッケージの裏を駆け回り、開いたところに合わせて顔を出す想定でした。その流れに変化があると面白くなると思い、松本さんの『にせもの』を登場させようと話しました」と言う。そこで、名前が似ているという文脈で外国人「松本ジョン」が紛れ込む今回の企画が決定した …

あと62%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

DIRECTOR'S WORKS の記事一覧

モックアップが生み出す物質感─明治ミルクチョコレートCM制作の裏側(この記事です)
女優と監督が超近距離で向き合った─第一三共ヘルスケアCM制作の裏側
昭和のビールの広告風演出で強烈なインパクト─山本漢方製薬CM制作の裏側
カラオケビデオ風CMの演出が目を引く─イモトのWiFi「私はイモト2」篇CM制作の裏側
カーリング女子の素のリアクションを引き出す─キリンビール「本麒麟ロコ・ソラーレ」篇 CM制作の裏側
ブレーンTopへ戻る