デザイン・アート・広告賞今月の展覧会&コンペティション
バブルラップ

Ⓒ2018 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd.All Rights Reserved.
Photo by Tomohiko Tagawa
アートムーブメントである「もの派」と「スーパーフラット」の間のバブル経済期に、実はもう1つ表現ムーブメントがある。これを「バブルラップ」と呼んではどうだろう─。そんな提言と共に、アーティスト・村上隆が、自身のコレクションをもとに展覧会を企画。バブル経済期を中心とするアートムーブメントを軸に、1990年以降の陶芸芸術も合わせて俯瞰することで、戦後の現代美術を捉え直そうという意欲的な試みだ。「芸術とは何か?」という疑問に常に立ち向かう、村上の最新のアイデアに触れられる機会となる。
バブルラップ | |
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熊本市現代美術館 開催中、2019年3月3日まで 火曜および12月29日~1月3日休館 お問い合わせ→ 096-278-7500 |
世界のブックデザイン 2017-18

受賞図書 集合写真

西野嘉章著『村上善男―玄々とした精神の深みに』玄風舎、東京大学総合研究博物館「インターメディアテク」発行 西野嘉章+山本浩貴デザイン
第52回造本装幀コンクール経済産業大臣賞
2018年3月に開催された「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書11点に加え、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国の7カ国からコンクール入賞図書計およそ200点を展示。また、同コンクール受賞作の紹介を始めて11年目となることを記念し、過去の上位賞受賞図書を中心に、10回分のコンクールを振り返る。会場では、実際に本を手に取って確かめ、世界最高峰のブックデザインと造本技術が楽しめる。
世界のブックデザイン 2017-18 | |
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印刷博物館P&Pギャラリー 開催中、2019年3月31日まで 月曜および12月31日~1月3日休館 (ただし、1月14日および2月11日は開館し、1月15日および2月12日休館) お問い合わせ→ 03-5840-2300 |
New Printing ―色紙と多色印刷の可能性―

メインビジュアル

会場写真
色紙の魅力は、印刷では表現できない深みや色合いにある。これまで多色印刷にあまり使われてこなかった色紙を用いた写真表現に取り組む本展では、写真家・瀧本幹也のカラー写真を色紙に印刷したポスター作品のほか、本展のアートディレクターである矢後直規による新作グラフィック、完成過程の校正刷りなどを紹介。そこには、複製物という前提を超えた印刷の価値と可能性、そして、写真・デザイン・印刷のクロスオーバーが拓く新しい印刷表現「New Printing」の世界が広がっている。
New Printing ―色紙と多色印刷の可能性― | |
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竹尾 見本帖本店2F 開催中、2019年1月15日まで 土曜、日曜、祝日および12月29日~1月6日休館 お問い合わせ→ 03-3292-3669 |
Chara Art Forest『LITTLE HEARTBEAT』


Charaが誕生50年を記念して、妹の綿引光子との共著となる絵本『LITTLE HEARTBEAT』(発行:ビームス)を刊行。本展では、その絵本の世界観をインスタレーションで紹介する。世界のどこかで静かに暮らしている女の子が、あることをきっかけに冒険の旅に出るストーリーで、物語をCharaが、絵を綿引光子が担当している。また、この絵本にはCharaが書き下ろした限定楽曲「まだみぬあなたへ」のCDが付属。ミュージシャンだけでなく、アーティストとして幅広く活躍を続けているCharaの新たな表現に関心が集まっている …