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DIRECTOR'S WORKS

女優と監督が超近距離で向き合った─第一三共ヘルスケアCM制作の裏側

第一三共ヘルスケア「ブレスラボ」CM シリーズ篇

気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月は、超近距離で会話する2人の女性が印象的な第一三共ヘルスケア「ブレスラボ」のCMについて、東北新社 中島信也さんと博報堂クリエイティブ・ヴォックス 久間恵子さんに聞いた。

演出コンテ

距離の近さには関係性が必要

画面いっぱいに映し出された女優の柴咲コウさんと映画監督の安藤桃子さんの横顔。超近距離で向き合うことに動じず話す安藤さんと「近いですね」とたじたじになる柴咲さんの掛け合いが続く。第一三共ヘルスケアが新ブランド「ブレスラボ」の発売に伴い、展開したテレビCMだ。

企画は博報堂クリエイティブ・ヴォックスが手がけた。同社 CMプラナーの久間恵子さんは、「口臭を悪者にすることなく、誰もがエチケットとしてブレスラボを使うことで気にせずにいられる。自信を持って会話に臨めることを伝えるために、『超近距離会話』という設定にしました」と話す。演出を担当した東北新社 中島信也さんはその企画案を受け、キャスティングの関係性が重要だと感じたという。

「コンテを受け取って、脈絡もなく人が顔を近づけている画は心地よくないと感じたんです。柴咲さんの起用案はすでにあったので、『女優』の柴咲さんが『監督』と顔合わせをする設定がいいのではないかと考えました」。そこで、映画監督として活躍する安藤さんの起用が決まった …

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