東京とアムステルダム、2つの都市のクリエイティブチームが協業し、新しいものづくりに挑戦するプロジェクトが昨年10月に発足した。そのプロセスと成果についてレポートする。
共にものづくりすることで互いのスキルを学び合う
アムステルダムにある「Digital Society School」(DSS)は、デザインシンキングやサービスデザインを学ぶデザインの教育機関だ。昨年10月、このDSSのOBOG組織と、日本の博報堂アイ・スタジオ内のFuture Creative Labのコラボプロジェクトが立ち上がった。DSSがベースとするのは、SDGsなど社会課題を起点としたデザイン・サービス開発だ。
一方Future Creative Labは、企業や社会の課題をテクノロジーの力で解決することを得意とする。異なる力を持つ両者が組み合わさることで、互いに学び合いながら新しいものづくりをすることが狙いだ。博報堂アイ・スタジオのクリエイティブディレクター 望月重太朗さんと、ニューロマジックアムステルダム/DSSのアンバサダーの吉田和充さんの2人に面識があったことから、「一緒に何かやらないか」と話が持ち上がったという …