海外での仕事では欠かせない「契約書」。その実物は、一体どんなもの?契約書の主要な項目ほか海外の仕事に役立つ実務知識を、紹介する。
自分なりの書式ができれば契約書は怖くない
アジアでも欧米でも、世界でビジネスをするならば、契約書は必要不可欠。広告やデザインの世界も同じだ。むしろ契約書を取り交わさない日本の商習慣が世界の中で特殊なのだ。とはいえ日本語の契約書と同様、英語の契約書の文面も、専門用語や独特の言い回しが多く、一般の人にはわかりづらいもの。「大まかな基本の流れを知っておけば、契約書は読めるようになります」とヨーロッパでの経験が長いデザイナーは話す。
下のシートは、ごく主要な項目を簡略的に記載した契約書の一例だが、日本ではあまり見られない要素として、契約に含まれる業務やスケジュールを細かく書き出した「Scope of Work」や、契約を交わした時点で発生する前金(手付金)に関する規定などがある …