世界中の面白い人と面白い仕事が実現できる環境を求めて
PARTY NYは今年3月、台湾に新しくPARTY台北をオープンした。その背景には、「世界中にいる面白い仕事がしたいクライアントやクリエイターと出会い、協業できる環境を作りたい」という構想がある。
世界を舞台に活躍するクリエイターの新しい働き方
昨年から博報堂アジア・パシフィックにて、東南アジアエリア唯一の日本人クリエイティブとして活躍する生駒健太さん。そのキャリアと現在の仕事について話を聞いた。
2003年に博報堂に入社した生駒健太さんが海外の仕事を意識しはじめたきっかけは、入社6年目で参加したカンヌライオンズだったという。当時、プロモーションのプランニングをする部署に所属していたが、カンヌで触れた仕事と自分がやっていたことの差に愕然とした。その後、クリエイティブへの職転試験を受け、コピーライターになった。「どうすれば、世界のレベルに近づけるのか。自分もそうした環境に身を置きたいと思い、社内の環境を変え、積極的に海外広告賞にも出品することで、我彼の差を測るようになりました」。
その後は自ら志願して、TBWA\HAKUHODOに出向。海外クライアントの仕事や世界規模のTBWAグループに根づくメソッドに触れた。同社はTBWAネットワークの海外拠点への留学制度があり、その活用も頭にあったと生駒さんは言う。
「希望を出し続けていたのですが、2年間の出向期間中には叶いませんでした。しかし、その後幸運にも会社の海外研修制度を使ってタイに拠点があるSPA博報堂へ3カ月の短期勤務の話をいただきました。それが縁となり、昨年から、同じくタイで東南アジアの博報堂グループのハブとして機能する博報堂アジア・パシフィックに駐在することになったんです」。
東南アジアで、統合型マーケティング・コミュニケーション(IMC)やデジタル領域のクリエイティブ提案力を強化することをミッションに赴任が決まった。
博報堂アジア・パシフィックは、東南アジア圏一帯に拠点を構えるグループのサポートを主に担当している。案件ごとに各拠点から要請を受け、都度チームに参画する形で仕事が進む。「いまはリージョナルクリエイティブディレクターという肩書で、現地のスタッフとチームを組んで、アイデアづくりやプレゼンを一緒にしています」 …