クラウド名刺管理サービスを提供するSansanは、2年前から広報部をブランドコミュニケーション部に変更。部長/クリエイティブディレクターの田邉泰さんに、会社としてクリエイティブに注力する理由を聞いた。
会社のミッションを発信するのが役割
──ブランドコミュニケーション部について教えてください。
「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」というミッションの実現を加速させ、Sansanが生み出す新しい価値を世の中に発信していく部署です。私がエージェンシーからSansanに転職し2年ほど経ったタイミングで、「クリエイティブや広報、イベントプロデュースなど、社外コミュニケーションに関わるすべてを統括しよう」と2016年6月に新設しました。部員はマーケティング部などとの兼務を含め約30名です。専業クリエイターの職種は、デザイナー、ディレクター、PR、映像ディレクター、カメラマン、エディター、イベンターと幅広いですね。
──これまでに部で手がけてきたお仕事について教えてください。
今春から、本社がある表参道を拠点に、Sansanが大切にしている「出会い」の世界観を伝える「Sansan in 表参道」プロジェクトを始めました。3月に表参道の交差点に屋外広告を出し、5月には写真家のハービー・山口さんに撮影していただいた社員たちのポートレートを使ったメッセージ広告を表参道駅構内に出しました。
最近では会社の認知度も上がり、「名刺と言えばSansan」と言っていただけることも増えたのですが、私たちは従来の名刺管理サービスとは違う概念を持っています。それが、最初にお伝えしたような、1回の名刺交換が世の中を変えるイノベーションを起こすような出会いになる、という考え方です。出会いの力で世界を変えたいのだという自分たちの思いを、きちんと発信していくために始めたキャンペーンです。
ただ、いきなり世界をと言っても難しいので、まずは自分たちの手の届く場所からということで、駅に社員の顔を出した広告を展開したり、表参道で働く人たちの出会いをテーマにしたイベントなどを実施しています …