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PR企画

最新プリンターの特殊色を活用、プロダクトブランドの新たな挑戦

富士ゼロックス

東京・銀座にあるデザイン・ギフトストア「マークスタイル トーキョー GINZA SIX店」のインショップギャラリーで、8月10~15日に訪日観光客向けの新ブランド「ZIPANGU」がお披露目され、テスト販売を実施した。「ZIPANGU」は、デザインエージェンシー たき工房が展開するプロダクトブランド「TAKI PRODUCTS」をベースに制作された新ブランド。同社では今回、富士ゼロックスが開発した印刷市場向けデジタルプリンター「Iridesse(TM) Production Press(イリデッセ プロダクション プレス)」を活用し、従来とは異なる新たなデザインに挑戦している。

訪日観光客が多い東京・銀座にあるマークスタイル トーキョー GINZA SIX店で販売された「ZIPANGU」。海外の人の名前を漢字で表現した『KANJI MESSAGE CARD』、アルファベットの家紋がデザインされた『KAMON Card Case』、和柄モチーフのポチ袋『WAGARA-POCHI FLOWERS』は、国内外の、幅広い年齢層の人たちに受け入れられたという。

イリデッセは紙製品の可能性を切り開く

イリデッセは一般的なCMYKトナーに加え、ゴールド、シルバー、ホワイト、クリアの中から最大2色の特殊トナーを搭載可能。ゴールドもしくはシルバートナーとCMYK トナーの混色によって多彩なメタリックカラーを実現することが大きな特長の一つだ。

クリエイティブディレクター藤井賢二さんは、「TAKI PRODUCTSでは、ここ5年ほど紙製品の可能性を追求してきましたが、難しい技術を取り入れるほど販売価格が高くなるなど課題が見えてきたこともあり、新しいことに取り組んでみたいと考えていたところでした」と話す。そのタイミングでイリデッセと出会ったことで、大きな可能性を感じたという。

「紙製品の閉塞感から抜け出せるきっかけになるかもしれないと思いました。通常の仕事では、デザインにゴールドやシルバーといった特殊色をふんだんに使うことがまずありません。イリデッセはこうした色をプリンターで簡単に出すことができるので、それを全面的に使い、今までにないものをつくろうと考えました」。

そこで藤井さんは、以前から構想していたインバウンド向けのプロダクトに挑戦することに決めた。「お土産は使い勝手が半分で、もう半分は“自分はこんなところに行ってきた”という証明でもあります。だから、製品を通じて、日本にはこういう文化があるといったエピソードも一緒に持って帰ってもらえるものにしたいと思いました」。

マークスタイル トーキョー GINZA SIX店

量産化に向けたブラッシュアップ

「ZIPANGU」はイタリアの冒険家マルコ・ポーロが書いた『東方見聞録』の中で日本を指す言葉として知られている。「僕の中で、イリデッセで使えるゴールドと、“黄金の国”と呼ばれた“ZIPANGU”が繋がりました。『東方見聞録』が日本への興味を駆り立てたように、海外の人から見ると、日本のこういう文化がちょっと変で面白いというところを製品の特性に入れ込んで、“ZIPANGU”という傘のもとにいくつかの商品を考えてみることにしました」。

「ZIPANGU」ブランドで制作したのは、古代の手紙「木簡」をモチーフに、海外の人の名前を漢字で表現した『KANJI MESSAGE CARD』、26種のアルファベットの家紋がデザインされた『KAMON Card Case』、和柄モチーフのポチ袋『WAGARA-POCHI FLOWERS』の3つだ。アルファベットをモチーフにしたことで、家族や友達の名前の頭文字を選んで、お土産として持ち帰ってもらうことを狙っている。

クリエイティブを考えるうえで藤井さんが意識したのは“ゴールドの使い方”だ。特にカードやカードケースでは、イリデッセの機能と独自のトナーを使って高級和紙のような風合いをどこまで表現できるかに挑戦した。

「ゴールドをふんだんに使えると言っても、ベタ面で印刷するのならばゴールドの紙を使えばいい話です。イリデッセの特徴を考えると、汚れやカスレのような風合いが出せるのではないかと思い、テストを繰り返しました」。イリデッセは通常の印刷と違い、微妙なかすれ具合を何度も目の前でプリントアウトして確認することができる。「会社に置いてあるプリンター感覚で使えたのでやりやすかったですね。ゴールドは印刷でも黄土色に見えることがあるので不安でしたが、思った以上のゴールドが表現できて、満足のいくものに仕上がりました」。

マークスタイル トーキョー GINZA SIX店で購入したフランス人男性とイタリア人女性からは「仕上がりが綺麗で、まるで職人がつくっているよう」、「ZIPANGUという遠い国のイメージが出ている。軽くて値段も安いから、お土産として持ち帰りやすい」と好評だ。また、マークスタイル トーキョー店長の島田康生さんは「ZIPANGUという名前の通り、The 日本を打ち出した商品なので、海外の人からの注目のほうが高いですね」と印象を語る。

藤井さんは「今は2、3年かけて1つの商品をつくるのが難しい時代です。短期間でパッとつくって、お客さんの反応を見て、ブラッシュアップしていく。そういうスピード感が求められているし、小ロットで対応できることは強みになると思うので、今後イリデッセは活用の幅が広がると思います」と話す。「ZIPANGU」もこの期間限定のテスト販売を機に、今後は量産化を見込んだブラッシュアップを進めていく予定だ。

KANJI MESSAGE CARD(デザイン:藤井賢二)

KAMON Card Case(デザイン:藤井賢二)

WAGARA-POCHI FLOWERS(デザイン:松本絹江)



TAKI PRODUCTS
クリエイティブディレクター
藤井賢二さん

10月にセミナー開催
デジタルプリントが拡張するメタリックカラー活用の可能性

デジタルプリントによって生み出される多彩なメタリックカラーが印刷の世界にもたらす新たな可能性について、ご自身でも考え・探求してみたいデザイナー/クリエイターの方を対象としたセミナーです。

今回、富士ゼロックスのデジタルカラープリンター Iridesse(TM) Production Press のメタリックカラーを使って新ブランドの開発にあたったTAKI PRODUCTSの藤井さんからその体験談をお話しいただくほか、参加者の方が事前に各自で制作・オンライン入稿したPDFデータを実際にイリデッセで出力してみることができる体験ワークショップのセッションもご用意しています。

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