今年7月に新たに立ち上がった「MOBILE CREATIVE AWARD」。Instagramを活用してブランドと人がつながりを築き、深め、次のアクションを生み出した、広告クリエイティブのベストプラクティスを発掘することを目的としている。8月31日の応募締切が迫る中、「モバイル広告が、これからの広告そのものを変えていく」と、審査員の一人、博報堂 取締役常務執行役員 北風勝さんは本アワードへの期待を寄せる。

博報堂 取締役常務執行役員 北風勝さん
──Instagramをはじめとするモバイルメディアを活用した広告が増えていますが、どんな印象を持っていますか。
Instagramが登場してから、プロモーションの作り方は明らかに変わりました。例えばイベントではInstagramにアップされることを計算して、フォトジェニックな空間やコンテンツ、ツールやプロダクトをつくるケースが増えています。正直なところ、僕らクリエイティブ側が、広告メディアとしてはまだ活用しきれていないと感じています。
現状はキャンペーンでの活用というよりも、プロモーションの最終アウトプットを広げるためのツール、という印象です。しかし、少しずつ広告の現場の意識も変化してきています。その顕著な例が動画。以前はテレビCMと同じ動画をモバイル広告でも活用するケースが多く見られましたが、最近は"別物"として認識されるようになりました …