ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creative Addiction(クリエイティブに夢中)」をテーマに彼らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。9月号の表紙を手がけてくれたのは、JWT マレーシアに所属するMANDAR WAIRKARさんです。
Q1. 表紙のアイデアについて教えてください。
「CREATIVE ADDICTION」は非常に幅広く解釈できるテーマだったので、アイデアの取っ掛かりを得ることに苦労しました。私が注目したのは、人はクリエイティブの過程で、観察し、行動し、自分が普段は考えないような色々な異なる方法で考えているということです。その結果、考え終わる頃には、自分が文字通り“他の誰か”になっているのです。
今回の表紙ビジュアルで描いたのは、そんな自分自身の姿です。タイトルは「無題の自分」で、考えている間、自分自身が失われ、自分ではない別の人間になっている様子を複雑な表現で描写しています。シンプルな線ではなく、くるくるとカーブを描く線、色とりどりの線を使いました。複数の思考プロセスが同時に存在し、異なる感覚として1人の人間の中に共存していることを示しています。
Q2. そのアイデアはどのように生まれましたか。
個人的な体験からです。
Q3. 日本の広告やデザインについてどう思いますか。
日本のミニマリズムやグラフィック表現は、常に世界にインスピレーションを与えてきました。そのクラフト性は、賞賛されるべきものであり、魅力的です …