今年のカンヌライオンズで、グランプリ・フォー・グッドに選ばれた「Project Revoice」。このプロジェクトでは筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患い、声を失った人が自らの声を取り戻すためのプログラムが開発された。
声の特性を再現するAI
ALSとは、運動を司る神経細胞の機能が低下し、筋肉が動かしにくくなり、やせ細っていく難病だ。喉、舌などの筋肉にも症状が現れ、やがて話すことも難しくなる。最終的にコミュニケーションは、目で文字盤を追う形に限定されてしまう。
そうした現状に対してアメリカのALS Associationが取り組む「Project Revoice」は、AIを活用した音声のクローンプログラムを開発した …
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