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社会と人、企業をつなぐプロデュースの力

大阪芸術大学 芸術計画学科

デジタル化、グローバル化の波の中でイベントのあり方が問われつつある。「いまこそプロデュースの時代」を謳う、大阪芸術大学芸術計画学科の学生たちは、関西圏を中心にさまざまな領域のプロデュースの現場に挑んでいる。

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現場経験を積んだ学生たちの企画力

大規模なイベントから、市民参加のコミュニティイベントまで、いま日本各地でさまざまなイベントが開催されている。「これまでイベントといえば博覧会などが主でしたが、近年はデジタルの進化と共に、イベントそのものの価値と意味が大きく変わってきました」と話すのは、大阪芸術大学 芸術計画学科長・犬伏雅一さんだ。

「かつてのイベントはお祭り的な要素が強かったけれど、いまはステークホルダーを巻き込むなどコミュニケーションツールとしての側面が大きくなっています。イベントの目的が、社会とアート、文化、さらには人や企業をつなぐ役割へと変化しているのです」。こうした背景から、同学科は今年4月、「芸術文化イベントのプロデュースを目指す」という創設時の原点に立ち返り、企画力と発想力を備えたプロデューサーの育成を軸に新たなカリキュラムを構築した。

同学科では「現場での経験」を重視している。これまでも学生たちは、大阪FM802主催のライブイベント、「'17食博覧会・大阪」など、さまざまなイベントの企画、プロデュース他、現場での運営に参加している。昨年、約2万7000人を動員した中村佑介展では、学生たちがプロデューススタッフとして参加。展覧会の運営をする一方、等身大POPを企画し、あべのハルカス近鉄本店他でプロモーションを展開した。

さらに学生たちが企画したガチャガチャを使った缶バッジが会場限定グッズの中で好調な売れ行きを示すなど、多くの実績を残している。

今年9月に始まるのが、広告のクリエイティブディレクターとして知られる杉山恒太郎客員教授を中心とした「銀座プロジェクト」だ。このプロジェクトのテーマは、2018年秋に公開予定の映画『銀座/裏通りの職人たち(仮)』。学生たちは、銀座を支えてきた老舗の店主たちの日常に迫る長編ドキュメンタリー映画のプロモーション、そして銀座の街そのもののPRの企画、プロデュースを担当する。

「銀座という街は、古くから歌謡曲で歌われ、映画に登場し、全国各地の商店街の名称にもなっている。そんな銀座の魅力を、関西圏に住む学生たちがどのようにとらえ、世に打ち出していくのか。とてもチャレンジングな試みですが、彼らが映画というコンテンツからどんな文脈を導き出してくれるのか、いまから楽しみです」と、杉山客員教授は話す。

学生たちは銀座を訪れ、映画に登場するお店などに足を運びながら、アイデアの創出から実施までのプロセス、制作管理やコストマネジメントなどのノウハウを直接現場のプロから学ぶ。

現在、進行中の阪神高速道路大和川線のプロジェクトでは2020年春の全線開通に向けて、学生たちがキャラクターやノベルティなど、宣伝プロモーションの企画、制作を担当する。これらの現場で、「学生」という肩書きが使われることはない。現場経験の豊富な、新たなスペシャリストとして、これからのイベントのあり方を変えていく存在となるだろう。

編集協力/大阪芸術大学

OSAKA光のルネサンス

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'17食博覧会・大阪



犬伏雅一 芸術計画学科長

杉山恒太郎 客員教授

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