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TCC賞

TCC賞2018 審査委員講評

2018年度TCC賞 受賞リスト

グランプリ

  • 井村光明(博報堂)
    UHA味覚糖

    さけるグミ/WebMovie「『ちーちゃんは長いのが好きなんだね。』LONG LONG MAN~」
  • TCC賞

  • 栗田雅俊(電通)
    パートナーエージェント

    パートナーエージェント/ポスターほか「こんなひと、いたんだ。」
  • 麻生哲朗(TUGBOAT)
    住友生命保険

    1UP/TVCM「穏やかに世代交代を告げる、上田。」
  • 福里真一(ワンスカイ)、照井晶博(株式会社照井晶博)
    サントリー

    BOSS/TVCMほか「いい時も悪い時もあなたのそばにいました。それが私のプライドです。ボス勤続25年」
  • 児島令子(児島令子事務所)、山崎隆明(ワトソン・クリック)
    LINEモバイル

    LINEモバイル/TVCMほか「愛と革新。」
  • 福里真一(ワンスカイ)、照井晶博(株式会社照井晶博)
    サントリー

    CRAFT BOSS/TVCMほか「『なんで会社に来ないんだ?』。『なんで行かなきゃいけないんですか?』新しい風が、吹いた。WORK&PEACE.」
  • 権八成裕(シンガタ)、多田琢(TUGBOAT)、山崎隆明(ワトソン・クリック)
    CULEN

    新しい地図/新聞ほか「新しい地図」
  • 佐藤雄介(電通)
    日清食品ホールディングス

    カップヌードル/TVCMほか「アオハルかよ。」
  • 伊藤健一郎(電通)
    東海テレビ放送

    報道局公共キャンペーン/TVCM「この性を生きる。」
  • 福部明浩(catch)
    日清食品ホールディングス

    日清のどん兵衛きつねうどんほか/TVCM「『どなたですか?』『どんぎつねです。』」
  • 児島令子(児島令子事務所)
    ストライプインターナショナル

    earth music&ecology/ポスターほか「服着る平和を、あさっても。」「みんな自分を、広告してる。」
  • 直川隆久(電通)
    大日本除虫菊

    虫よけキンチョールほか/ラジオCM「『もう、へんな虫、つくな』っていいながら、かけて。」
  • 太田恵美(太田恵美事務所)、東畑幸多(電通)
    本田技研工業

    企業/TVCM「Go,Vantage Point.自分を、もっともっと連れ出すんだ。」
  • 青木孝博(博報堂)
    カッパ・クリエイト

    かっぱ寿司/TVCM「やる、しかない。」
  • 松井正徳(博報堂/ONE★PUNCH)、桝村貴史(博報堂プロダクツ)、高市拓明(博報堂プロダクツ)
    日本経済新聞社/日経電子版/電飾看板「勘で話を合わせるのもそろそろ限界であった」「部下が自分の頭で考えない」「新型AIのようすがおかしい」
    • 澤本嘉光(審査委員長)

      TCC賞は常にアップロードしていくべきだと思っています。広告界内部だけでなく、一般の方にもコトバの価値に興味を持ってもらうきっかけになってほしい、そしてそういう職業に就きたいと優良誤認してほしいなあと。だから結果はもっと広く知ってほしいですし、それについて賛否の議論が起こるくらいを目指したい。今年がその新しい第一歩になればいいと思い、新人賞の結果をラジオで発表したり、審査方法も含め色々変えたつもりなのですが、それについての賛否もぜひ起きてほしいと希望します。何事も起こらない凪いだ海は広告には似合わないので。多少波が立った方がいい。

      結果を見ると、新人賞のバラエティー具合に新しいコピーの世界への入り口の可能性を感じます。ゼクシィのようなトラディショナルな視点でコピーとして力強いコトバもあり、へーホンホヘホハイのようなストラテジーがそのままコピーになっているコトバもありで。自由なキャンバスの匂いを感じています。

      SNSを騒がせたコトバもその影響力は評価すべきだと思っていて、ゴディバは審査委員長賞に。そう、審査委員長賞は好きなもの3つを選びましたが、奇しくも2つが新人賞からでした。そしてグランプリ。言葉と映像のセッション感が半端なく文句なしです。来年ももっと言葉が世の中を楽しくしていけるといいなあ、その先導役にTCC賞が立てるといいなと前向きに妄想しています。

      秋山晶

      審査委員長の「好きな作品に投票して」の一言で楽しい審査になった。

      最高新人賞ゼクシィのポスター。「結婚しなくても幸せになれるこの時代に私は、あなたと結婚したいのです。」新人、キャリアを問わず、最高!です。文字でなければ、表現できない言葉です。文字はクールだと改めて感じました。

      グランプリ。さけるグミのWebムービー。Webであること。広告であること。勉強しました。何よりも審査員の中に、すでにファンが多数いるほど動員力がありました。去年の最高新人賞のブラックサンダーのようなアート系の作品はありませんでした。あのムービーは、永遠です。

      麻生哲朗

      雑踏の中で振り向かせる技術を競う、としたらWeb部門は扱いが難しい。すでに振り向いた人(アクセスした人)を喜ばせる以上に、何か特別な技術があったのか。僕らは、ただコンテンツを作るだけの能力では足りない。コンテンツを、広告に仕立てる、さらなる技術が必要だ。今年Web部門からの入賞が減ったのは、偶然ではないと思う。さけるグミシリーズはWebでの応募ではあれ、素材はすべて「完尺」。いつでも「世」に出ていける技術が詰まっていた。

      安藤隆

      審査ではいつもその年をあらわす新しい表現が何だったのか興味をもって探します。そういう観点でいうと、今年はあざやかな強い新しさのものはあまりなかったかなーという、自分では印象だった。ゼクシィからは踏み込んでくるコピーなのに最終淡白さのようなものを感じて。さけるグミはその反対の印象でしたが、ともに新しさという点で確信はどうも持てなかった。面白かったのですが、結局わたしはその両方ともに入れていないという結果になってしまいました。

      磯島拓矢

      カップヌードルの「アオハルかよ。」と、HONDAの「Go,Vantage Point.」が好きでした。前者には「HUNGRY DAYS」、後者には「自分をもっともっと連れ出すんだ。」という正解のコピーが存在しながら、そこにもう一行書いた体力・感覚がいいなあ、と。エラそうな言い方をしますが、正解のコピーは書けそうなのです。その先が難しいのです。

      「アオハル」も「Vantage」も、結果「よくわからないけれど、何だかとてもいい」というコピーになっていました。それは、わからせることに汲々としているコピーに比べ、とても豊かな言葉のあり方で、近頃珍しいその成功例だと思ったのです。

      一倉宏

      最高新人賞の坂本さん、ゼクシィが推されたのは、やはりSNS時代の話題賞という意味も大きいでしょう。石屋製菓やヤフーもそうだったし、シャープの「中の人」はさらに象徴的。しかし、いずれにしても「ことば」の力があってのこと。話題性のみならず、広告としての「ことば」の力でなされた評価です。その他、商品名をオノマトペにした秀逸な「ヘーホンホヘホハイ」など。すべてを挙げきれませんが。新しいコピーの担い手たちにエールを送ります。

      井村光明

      一行のコピーから30分以上の動画まで、すべてのメディアが集まるTCCの審査はますます難しかったです。現業でグラフィック中心の仕事が減っていることも感じられ、コピーの存在が薄い印象もありました。しかし、そんな広告界全体の空気を感じられることも、他の広告賞にはないTCCらしさではないでしょうか。受賞は逃しましたが「苦情殺到!桃太郎」と「超難解折り紙。」、メディアを越えてたくましく広がっていく言葉が僕は好きでした。

      岩田純平

      一番好きだったのは「パートナーエージェント」で、掲出の時から密かに嫉妬してました。賞に入らなかったけど、オロナイン「冬の手」、今西数英教室「歌」も好きでした …

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