都内の茶問屋で主に構成される東京都茶問屋組合では、2015年よりジオメトリー・グローバル・ジャパンの協力のもと「淹れよう日本茶プロジェクト」を実施している。ペットボトル茶に押されるお茶業界の危機を訴え、日本茶を日本のウェルカムドリンクにすべく、"急須でお茶を淹れよう"とさまざまな形で発信してきた。そして3年目を迎える今年、公式キャラクターの「急須くん」が本物の急須「急須くん急須」となって登場した。
事のはじまりは、静岡在住のプロジェクトメンバーから「小学校の卒業式で、この急須くんの急須を子どもたちにプレゼントしたい」と声が上がったことだった。元々クレイアニメのキャラクターを焼き物にするのはさほど難しくないはず…と急須の代表的産地である常滑の職人に製作を依頼したが、実際にはキャラクターの顔の印象を決める目の絵付けなどで幾度もピンチがあった …