Facebook Japanとブレーンは、Instagram広告のベストプラクティスを発掘する「Mobile Creative Award」を立ち上げた。

ボードメンバー(審査員)左上から時計回りに、クラシコム 代表取締役 青木耕平さん、BLAST CEO/SNSコンサルタント 石井リナさん、博報堂 取締役常務執行役員 北風勝さん、Facebook Japan 執行役員/クリエイティブショップ日本責任者 冨川淳さん、PARTY クリエイティブディレクター/ファウンダー 中村洋基さん、電通 第4CRプランニング局長/デジタル・クリエーティブ・センター長 エグゼクティブクリエーティブディレクター 佐々木康晴さん
Instagramの特性を生かした広告とは
今年7月、Instagramにおける広告コミュニケーションを審査する「Mobile Creative Award」がスタートする。その審査基準を策定するため、ボードメンバーを集め、ディスカッションが行われた。ボードメンバーは、「北欧、暮らしの道具店(R)」を運営するクラシコム代表の青木耕平さん、Instagramマーケティングを専門とするBLAST代表の石井リナさん、博報堂の北風勝さん、電通の佐々木康晴さん、PARTYの中村洋基さん、Facebook Japanの冨川淳さんの6人。このメンバーで賞の審査も行う。
Instagramは、2010年にリリースされた写真や動画共有のプラットフォームで、2016年には15秒の縦型全画面の動画もしくは静止画を24時間の限定表示で投稿できる「Instagram Stories」(以下 ストーリーズ)をローンチ。ストーリーズは現在、毎日3億以上のアカウントが利用する人気機能だ。いまやInstagramは、日本だけでも月間アクティブアカウント2千万を超え、日常の一部として使うメディアに成長している。
そんな中、広告メディアとしての活用も盛んになっている。Instagram利用時の特徴は、モバイルでのコンテンツ閲覧がメインで、デスクトップに比べてスピードが早いことだ。また画像コンテンツはより高速で情報処理される傾向にあり、スクロールの中でいかに惹きつけるか、モバイルに特化した発想が広告においては必要になる。
現在の広告メニューは「フィード広告」と「ストーリーズ広告」の2つに大きく分けられ、いずれも静止画と動画に対応する。特に人気があるのは動画広告で、Instagramならではの見せ方にこだわり、成果を上げる事例も生まれている。例えばBOSE(02)の事例では、縦型表示を生かして画面を上下2分割し、イメージ映像と共にキーメッセージを常に訴求している。一方NIKE(03)は、上方向スワイプした先に商品説明があり、そこへのアクションを促す仕掛けを動画内に組み込んでいる。
ボードメンバーは、こうしたInstagramの利用動向や最新の広告事例もふまえ、賞の構成や審査基準について話し合った。

BOSE 02

NIKE 03
審査のポイントは"つながり"
本アワードのテーマである「Connect with People──人とブランドとのつながりを深める」には、Instagram上で形成されるコミュニティの特長が反映されている。
Instagramは興味・関心に沿ったビジュアルコミュニケーションのプラットフォームで、人々はビジュアルを通じて好きな人やものとつながりを深めている …