編集部が街で気になった様々なデザイン
LOGO
『岡山芸術交流2019』
(岡山芸術交流実行委員会)

- AD/ピーター・サヴィル
2019年に岡山で開催される現代アートの国際展「岡山芸術交流2019」。そのロゴマークを、イギリスのグラフィックデザイナー ピーター・サヴィルがデザインした。デザインコンセプトは、いまや世界の共通言語である「OK(オーケー)」。「いいね」を意味する、その2文字の形と音を「岡山(OKAYAMA)」の英語表記と音に重ねている。「シンプルでわかりやすい、まさにサヴィルの個性があますところなく発揮されたデザインです」と話すのは、総合ディレクターを務める那須太郎さん。
サヴィルが本展のロゴデザインを引き受けた理由は、1回目の「岡山芸術交流」(2016年)にある。このときサヴィルは、アナ・ブレストマンとのアーティストユニットで同展に参加した。「滞在中に60歳の誕生日を迎え、彼にとって岡山は愛着のある土地になりました。また、彼が深く関わってきたマンチェスター同様、アートを通した地方都市の再生に共感を持ってもらえたことも、今回ロゴをつくる上で大きかったと思います」。
基本色は決まっておらず、OとKの文字の段差には「岡山芸術交流」という言葉も挿入できるなど汎用性も高く、2019年9月の開催までにさまざまなシーンで活用される予定だ。
BOOK
吉増剛造『舞踏言語 ちいさな廃星、昔恒星が一つ来て、幽かに"御晩です"と語り初めて、消えた』
(論創社)

- 装丁/服部一成
詩人・吉増剛造さんが舞踏との関わりの中で記した文章を集めた本書は、表紙を埋め尽くすように並ぶ文字の不思議なバランスが目を引く。「沖縄での吉増さんの展覧会に出版を間に合わせたいという依頼でした。時間的にかなりの無理がありましたが、出版にはタイミングも重要だから何とか応えたいと思いました」と、装丁を手がけた服部一成さん。
吉増さん独特の文体による長い副題がついている。「とても力のある言葉を見て、耳なし芳一のように文字だけで覆われたデザインが思い浮かびました」。表1も背も文字がぎっしり詰まっているが、注力したのは文字と文字の間のスペースだ。例えば、著者名の「吉増剛造」の広い文字間に比べて「造」とタイトルの「舞」の間は極端に狭い …