気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月は、文字とモデルが同じ空間に同居する表現が特徴のユニクロ「感動パンツ」のCMについて、演出の志賀匠さんに聞いた。
グラフィックと連動したテレビCM
昨年、ユニクロのドライストレッチパンツが「感動パンツ」という名称にリニューアルして発売された。コピーは、「このはきごこち、言葉にできない」。「わっ」「あっ」「はっ」などの“感動”を表す文字(タイポグラフィ)と共に、グローバルブランドアンバサダーであるプロゴルファーのアダム・スコット選手はじめ、プロテニスプレーヤーの錦織圭選手や外国人モデルらが空中に跳んでいる。
独特の浮遊感と、タイポグラフィの中に人が入り込んだような表現が印象に残るCMだ。広告制作はグラフィックの企画がまずあり、テレビCMはそこから落とし込む形で制作された。「グラフィックの印象を全面に押し出しつつ、パンツの性能やよさを映像に落とし込んでいってほしいと依頼がありました」とテレビCMの演出を担当した志賀匠さんは話す …