動画は、バスに揺られて眠ってしまった男の子とそのお母さんのシーンから始まる。次の瞬間、バスの車窓にクマノミが現れ、駅前にイルカ、畑に宇宙飛行士、と日常のさまざまな風景と空想が交差していく。動画の終盤、親子のシーンに戻り、息子が書いた絵を眺めるお母さんの様子で、これまでの出来事が眠っている男の子の夢であったことがわかる。
このCMは西日本鉄道(西鉄)グループが展開したもので、同社が福岡県で鉄道やバスを中心に多角的な事業を手がけ、沿線の活性化に取り組んでいることの認知拡大が目的だ。
制作を手がけた西鉄エージェンシー クリエイティブディレクターの近藤純さんは、「多岐にわたる事業を伝えようとすると、つい説明的な映像になりがちです。そこで、沿線の活性化を『夢のある街づくり』と捉え直し、企画していきました」と話す …