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心に残ったプレゼン術

テレビの特性を踏まえた提案が納得感を生む

ログバー 吉田卓郎

ウェアラブル端末の企画開発・販売を手がけるスタートアップ企業ログバーは、翻訳機「ili(イリー)」の国内発売に伴い、3月15日よりテレビCM「イリーにはしゃぐ男」篇の放映を開始した。

ロサンゼルスへの旅行中に同行者が腹痛で救急搬送されるトラブルに見舞われたタレントの草彅剛さん。救急車の中で、イリーに向かって日本語で話しかけると、瞬時に英語翻訳され、現地の救急隊員に状況を伝えることができる。シリアスな場面にもかかわらず、言葉が通じる喜びを爆発させる草彅さんの様子がコミカルに描かれたCMになっている。

昨年、製品発表されたイリーは法人向けのレンタルからスタートし、今年2月に一般向け販売を始めた。同社 CEOの吉田卓郎さんは、「そもそも翻訳機という市場がない中で、個人向けの販売を始めるにあたり、一気に認知を拡大することが狙いでした。先行の法人向けではネット広告を中心に取り組んでいましたが、日本ではまだまだテレビの影響力が強いので、テレビCMを試してみたいと考えていました。ちょうどそのタイミングで、ティー・ワイ・オーのベンチャーキャピタルであるアドハックベンチャーズから出資を受け、CMを制作する方向に話が進んだんです」と話す …

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