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STAND THE FLAG

誰かと誰かの水曜日の物語が交差する場所

宮城県東松島市宮戸島/鮫ヶ浦水曜日郵便局

鮫ヶ浦水曜日郵便局に向かう途中にあるトンネル。キャッチコピーは「トンネルをぬけると、そこには水曜日がありました」。 Photo:森賢一

昨年12月に宮城県宮戸島の旧鮫ヶ浦漁港に、郵便局に見立てた「灯台ポスト」が出現した。ここに集まるのは、誰かの水曜日の出来事が綴られた手紙。届いた手紙はオリジナル切手と消印が押され、同じく水曜日の手紙を送った別の誰かの元へ届く。この「鮫ヶ浦水曜日郵便局」を企画したのは、映画監督の遠山昇司さんだ。「2013年に熊本に『赤崎水曜日郵便局』を作ったんです。赤崎には陸から海の上にせり出すように建てられた珍しい小学校があります。その閉校になった校舎を使ったアートプロジェクトでした」。

小学校の住所である「津奈木町165番地その先」にインスピレーションを受け、校舎を架空の郵便局にするアイデアが生まれた。ここに日本中から物語が流れ着き、「その先」に旅立っていく。「水曜日」には、「海」との親和性と、週の真ん中で前後をつなげるという意味を込めている。3年弱の期間中に集まった手紙の数は実に1万通に上った …

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