デザイン・アート・広告賞 今月の展覧会&コンペティション
森山大道写真展 「Ango」
数多く発表されている坂口安吾の著作の中でも傑作とされる『桜の森の満開の下』と、100タイトル以上の写真集を国内外で出版する写真家の森山大道が撮り下ろした漆黒の桜の写真。それらをデザイナーの町口覚が“交配”させ、一冊の書物が生まれた。その出版記念として、同書に収録された森山の写真作品を展示する本展。会場のPOETIC SCAPEがあるのは、桜の名所として人気の中目黒。春を迎えたばかりのギャラリー空間に森山大道のモノクロで収めた数々の桜を咲かせる。
POETIC SCAPE | |
---|---|
開催中、4月22日まで 月曜、火曜休廊 お問い合わせ→ 03ー6479ー6927 |
東京ミッドタウン・デザインハブ
第72回企画展
「JAGDAつながりの展覧会Part1 マスキングテープ」
JAGDAは、2018年から3年間、デザインの“つなぐ力”を使って、障害のあるアーティストとパラリンピアンを支援。本展では、エイブルアート・カンパニーに所属する障害のあるアーティストの作品を、国内外のデザイナーが、さまざまなものを“つなぐ”マスキングテープにデザインしている。テープは本展を皮切りに、これから1年、全国で展示・チャリティ販売。会員デザイナーはボランティアで参加し、アーティストには作品使用料が支払われる。また、販売収益は日本パラリンピアンズ協会に寄付される。
東京ミッドタウン・デザインハブ | |
---|---|
開催中、4月22日まで 会期中無休 お問い合わせ→ 03ー5770ー7509 |
Robert Bosisio「Paintings」
ロバート・ボシシオの絵は抽象画だろうか、具象画だろうか。ある作品は近距離で見ると曖昧な抽象画のように見えるが、数歩下がって全体を捉えた時には、イメージ全体の輪郭が現れる。このボシシオ作品独特の効果は、用いられるオイル、テンペラ、灰、砂、ワックス、石膏などが重なってできる複雑なテクスチャーの層が織りなすもの。
彼にとって日本初となる本展では、近年描いてきた新作の人物画を中心に、長年に渡り研究を続けてきた空間を描いた「インテリア」シリーズ数点を104GALERIE、104GALERIEーRの2会場にて展示する。
104GALERIE、104GALERIEーR | |
---|---|
開催中、5月20日まで 水曜休廊 お問い合わせ→ 03ー6303ー0956 |
SECRETS FROM FOREST
森のヒミツ COMPANY展
ヨハン・オリンとアーム・ソンによるデザインユニットCOMPANYは、現代のデザインと世界の伝統工芸の融合を試みる「Secrets」シリーズを展開。彼らは、さまざまな地域のものづくりの現場を自ら訪ね、リサーチを重ねることを大切にしており、それによって伝統に深く根ざしながらもチャーミングなスピリッツがその作品に吹き込まれている。本展では、「Secrets」の人形やオブジェを中心に展示。二人にインスピレーションを与える「森」をテーマにした空間の中で、新たな発見に遭遇するだろう …