2016年4月に発生した熊本地震。損壊した屋根を覆うブルーシートの光景は、被災地の人々の心までブルーにした。今、そのブルーシートを再生したトートバッグが人気を集めている。ネガティブをポジティブに変える、地元クリエイターたちの発想とは。
地震のブルーシートをバッグに再生
「ブルーシードバッグ」は、熊本地震で発生したブルーシートをバッグに再生、ポジティブなイメージに転換し、同時に長期化する被災地への関心の風化を防ぐプロジェクトだ。"ブルーシートをブルーシードに"を合言葉に、前向きな〈復興の種〉を創造する。プロジェクトを立ち上げたのは一般社団法人BRIDGE KUMAMOTO。震災後の2016年5月、熊本で活躍する3人のクリエイターが設立した。
このプロジェクトは、熊本のボランティアセンターに来ていた東北の被災経験者の話がきっかけだ …
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