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ブランドの魅力を発信する空間・体験のデザイン

東京から世界に「日本式餃子」を発信する

味の素冷凍食品「GYOZA IT.」

昨年9月に赤坂にオープンした日本式餃子の専門店「GYOZA IT.」。運営しているのは、味の素冷凍食品だ。2022年までの期間限定で、ここから日本式餃子を世界に発信するという。

「GYOZA IT.」店内。天井からは、GYOZA型のシャンデリア(上)がぶら下がる。

訪日・在日外国人がターゲット

昨年9月、味の素冷凍食品は訪日・在日外国人に向けて日本式餃子の魅力を発信するレストラン「GYOZA IT.」を赤坂にオープンした。期間は2022年までの5年間限定で、餃子だけでなくタパスや鉄板焼きなど多彩なメニューを楽しめる。

「GYOZA IT.」をオープンした目的について、味の素冷凍食品 経営管理部「GYOZAIT.」グループ長の勝村敬太さんは「日本の餃子文化を世界に広めるため」と話す。「弊社は2020年に冷凍食品事業50周年を迎えます。中でも冷凍餃子は創業の年から販売しており、売上の主力を占めるコア商品となっています。次の5年、10年を見据え、世界にもっと日本式餃子の文化を広めたい。2020年に向け国内でもインバウンド消費が増加すると見込み、その拠点を作ろうと考えたんです」。

同社が定義する「日本式餃子」とは、焼き餃子のこと。「焼き餃子は、中国で生まれた水餃子や蒸し餃子を、戦後大陸から引き揚げた日本人が焼いて食べる形にアレンジしたと言われています。現在は宇都宮、浜松、大阪、博多など、各地で独自スタイルの餃子が生まれるほど、焼き餃子は日本に定着し、国民食になっています」。

焼き餃子の人気は国内に限ったことではなく、同社が事業を展開している北米やヨーロッパでも、「クリスピーで皮はモチモチ、中はジューシー」と人気だという。「餃子は小麦粉に肉や野菜を包むので、バランスのいい完全食として人気があります。そこで、海外に日本式餃子を広めるための広告塔として『GYOZA IT.』をオープンしました。北米やヨーロッパの方々にも、本場の日本にはこんな餃子のお店があるんだ、いつか行ってみたいと思ってもらえたら。店名は『Do it!(◯◯しようよ!)』や『Gotit!(出来上がったよ!)』から派生した、『餃子しようよ!』という意味の造語です」 …

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