無数のりんごを頭につけたタレントの渡辺直美さんが、勢いよくりんごにかぶりつく様子を描いたムービーを展開するのは、一般社団法人 青森県りんご対策協議会だ。この展開は今年度で3年目を迎え、今回からWebでの公開に加えて台湾とのハーフである渡辺さんに関連して、台湾でCMが放映されている。
キャンペーンスタート時から担当する電通東日本の新川達也さんは「りんごといえば、いくつか産地がある中で、青森りんごをブランド化しつつ、若年層にアプローチすることが目的でした」と話す。渡辺さんを起用した初年度、衣装の写真を本人がInstagramに投稿したところ、その年の国内最多いいね数を獲得したことで話題となり、メディアを中心に注目されるキャンペーンとなっている。きっかけとなるヘアメイクは、光崎邦生さんが手がけている。
今年の展開からは、赤と黄の2パターンの衣装でビジュアルが制作されている。同社 アートディレクターの渡部祥子さんは「秋に収穫される青森を代表する黄色いりんごに、『トキ』という品種があります。今年はトキの認知向上もテーマだったので、赤と黄の2種類を制作しています。それを同時に展開するため、時期によって上下を逆さまにすることで、メインとなるりんごを変えることができる、トランプのクイーンをイメージしたビジュアルになっています」と話す。
また、よしもと興業とのタイアップとして実施されているこのキャンペーンでは、毎年4月に行われる沖縄国際映画祭への参加をゴールに、全国各地で芸人とともにサンプリングイベントを実施していく …