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グッドデザイン賞2017レポート

改めてデザインの『かたち』に目を向ける

永井一史(グッドデザイン賞 審査委員長)

2017年のグッドデザイン賞には、さまざまなジャンルから4495点の作品が集まり、1403点が受賞作品として選出された。審査委員長を務めて3年目となる永井一史さんに、本年度の審査をふり返ってもらった。

グッドデザイン賞 審査委員長
アートディレクター/クリエイティブディレクター
HAKUHODO DESIGN 代表取締役社長
永井一史(ながい・かずふみ)

多摩美術大学卒業後、博報堂に入社。2003年、デザインによるブランディングの会社HAKUHODO DESIGNを設立。さまざまな企業・商品のブランディングやVIデザイン、コミュニケーションデザイン、プロジェクトデザインを手がける。毎日デザイン賞、クリエイター・オブ・ザ・イヤー、ADC賞グランプリなど国内外受賞歴多数。

時代に合わせて変わるデザインの役割

ここ10年、「デザイン」という言葉が表す意味は大きく広がりをみせています。元々グッドデザイン賞は、形のあるデザインのクオリティを評価する制度として始まりましたが、近年は時代性も反映して、形のあるデザインだけではなく、課題へのアプローチや仕組みなども含めたデザインを評価してきました。審査以外にも、展示などの活動を通して「デザイン」という言葉の意味を拡張してきたとも言えます。

こうした動きもあり、特にここ5年くらいで最終的にプロダクトを制作していないプロジェクトなどの応募も増えて、それらが上位入賞することで、応募してみようという人が増えてきた印象があります。その流れの中で審査委員の皆さんに、2017年は改めて"かたち"を見ていこうと、審査を始める前に話をしました。

ここで言う"かたち"とはモノの造形という意味だけではなく、ものごとが最終的にどのように表出されているか、その背後にある美意識も含めたデザインのクオリティを指しています …

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