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名作コピーの時間

名作コピーは、ときに誰かの思い出になり、ときに誰かの人生を変える。

多賀谷昌徳

    クリスマス・エクスプレス

    東海旅客鉄道/1989年
    〇 C/生出マサミ

    恋は、遠い日の花火ではない。

    サントリー「オールド」/1994年
    〇 C/小野田隆雄

    絵を買う気持ちと、花を選ぶ気持ちと、TOTOを使う気持ちが近くなりますように。

    東陶機器/1991年
    〇 C/仲畑貴志

1つめの思い出は、中学生のとき。時代はバブル絶頂。田舎育ちの僕には無縁の世界だったが、テレビからその気分だけは感じられた。とくにトレンディドラマ(バブル景気に制作されたテレビドラマを指すらしい)が好きだった僕は、あの頃を象徴するトレンディなCMにもたくさん触れていた。

山下達郎のクリスマス・イブ。駅構内を駆ける牧瀬里穂。柱の陰で彼氏を待ち伏せするシーンは、いま見てもときめいてしまう。東海道新幹線は「クリスマス・エクスプレス」と言い換えられていた。JR東海は、まさに時代の気分を動かしていた。調べたら、放送翌年の就職人気企業ランキング1位。いい広告は、いい求人になる例でもあった …

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ぼくはコピーライターになりたいと思いました。
コピーはただの言葉じゃない。「企て」なんだ
誰かの心に残る仕事を
「コピーコピーしてんじゃねーよ」
「心を動かすコトバには法則がある」
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