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話題の屋外広告を生んだ企画書

ヤフー「防災は、想像から。」

2017年3月に東京 銀座のソニービルに掲出され、話題になったヤフーの屋外広告。そのプレゼンと企画書はどのようなものだったのか、企画を担当した博報堂ケトルの橋田和明さんに聞いた。

ヤフー「防災は、想像から。」看板広告

防災を自分ごとにするための体感とは

銀座のソニービルに掲出された屋外広告の真ん中あたりに、一本の赤い線が引かれている。その上には「ちょうどこの高さ。」の文字。東日本大震災から6年目に当たる2017年3月にヤフーが掲出した屋外広告は、掲出直後からSNS上を写真が駆け巡り、メディアでも掲載が相次ぎ大きな話題となった。

ヤフーからのオリエンは、「災害が起こったらYahoo!JAPANを見ようと思ってもらえるマインド形成を」というものだったという。このオリエンに対し、博報堂ケトル クリエイティブディレクターの橋田和明さんが提案した案のひとつが、ソニービルの屋外広告案だった。一見ダイレクトには結びつかないが、この施策と並行して放映されるテレビCMで、災害速報がプッシュ通知で届くアプリの機能が訴求されることになっていた。

「災害時にYahoo!JAPANを見てもらうための一番強いファクトはプッシュ通知機能です。それを伝えるテレビCMが既にある中で、同じメッセージを重ねて言うよりも、6年経って記憶の風化が進む3.11に、もう一度意識を向ける啓発活動をした方がいいのではないでしょうかとお話しました」と橋田さんは話す。

災害の記憶が風化してしまうのは、自分が被災しておらず、身体に体感として残っていないからではないか。ならば、3.11の記憶をもう一度体感できる形でメッセージできればいいのではないか──とチームで議論した。

「6年前に地震の直後に被災地を訪れた時、海の目の前に5階建てのマンションが建っていたんです。4階まで全部窓ガラスが割れていて、5階だけ割れずに残っていたのを見て、こんな高さまで津波が来たんだなと驚いたことが印象に残っていました。それと近い体験を日常の中でしてもらう企画ができれば、非常に意味があるのではないかと考えました」 …

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