僕が卒業した日本大学芸術学部デザイン学科は、1919年創立の美術と建築の学校「バウハウス」(ドイツ)の影響を受けています。バウハウスで学んだ建築家の山脇巌さんが日本に帰り、日芸の基礎をつくったと聞きました。僕はバウハウスに行ったことはありませんが、日芸の授業にはその流れを汲んでいるもがありました。
例えば僕が1年生のときは1枚の紙に図面を引いて、切り貼りをして、星などの難しい立体物をつくるという課題が出ていました。このような授業を通してバウハウスを身近に感じるようになり、自分でも調べるようになりました。
その中で知ったのが、バウハウスで教鞭をとっていたヨハネス・イッテンという人 …
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