2017年もさまざまな広告が話題になり、ヒットを生みました。あなたにとっての「ベスト広告」は何でしたか?ブレーン編集部では、今年も「読者が選ぶ広告グランプリ」アンケートを実施しました。学生からクリエイティブディレクター、広告主の皆さんまで、さまざまな立場の方が選んだ「ベスト広告」を集計したランキングを、ここで発表します。
編集部のトーク形式で、読者の皆さんから寄せられたコメントと共に2017年の広告、そしてトレンドを振り返っていきたいと思います。後半では、広告クリエイティブを取り巻く2017年の重大ニュースを取り上げます。2017年に起きたさまざまな出来事を見つめ直し、来たる2018年を迎えるための準備としていただければ幸いです。
住友生命「1UP」シリーズCM(TUGBOAT+博報堂)
推薦者の声:
広告なのに普通に笑えて、ドラマのように見てしまう。早く新しいシリーズが公開されないかなと楽しみにしている。瑛太の演技も素晴らしくよい。本当にあのようなちょっと気持ち悪くて仕事ができない社会人に見える(20代女性・住宅設備)
面白い!(20代女性・大学生)
子どもを使うことなど、やれることはやるという姿勢がすごくいいです。歌もすごくいい。飽きない(40代女性・派遣社員)
菅田将暉君の演技がいい!(40代男性)
とにかく印象に残るし、商品名もしっかり覚える(40代女性・広告会社)
新しい。いい意味で妙な違和感がある(40代男性・クリエイティブエージェンシー)
面白いし、ディテールまで凝っている(20代男性・大学生)
真面目で伝わりづらい保険広告のなかで、1UPというゲーム用語を用いたネーミングで機能がハッキリとわかり、CMでは若者インサイトをうまく突いたCMで目立っていたように思います(20代女性・広告会社)
副編:そして、2017年は住友生命の「1UP」がゴールドです。
編集長:ACC賞のフィルム部門のテレビCMカテゴリーでもグランプリを獲りました。いま素直に面白いと言えるCMだと思います。シリーズとしても、安定しているよね。脇役で出てくる人たちのラインナップもいい。定食屋の店主役で出てくるサンドウィッチマンの富澤たけしさんに、妹役の小松菜奈さん、菅田将暉さんの上司役のずんの飯尾和樹さん…キャスティングもうまいです。
副編:最近のでは、定食屋で常連になりたくて「いつもの」と言うCMが好きです。
編集長:プランナーのTUGBOATの麻生哲朗さんに話を聞いたら、全部ドキュメンタリー風な撮り方を徹底していると言っていました。定食屋でのCMでも、見えづらくても、カメラは食堂の中には入らず外からしか撮らないようにしているんだって。音もあえて整音していなくて。
副編:確かに、よく見えないから余計見ようとしてしまうのかも。コメントで「妙な違和感」と書かれているのもそのあたりかもしれません。曲も強いですよね。
編集長:そうそう。子どもが出てくる定食屋のシリーズでは、子どもがあの歌を歌っていてかわいいんだよね。あれは子ども向けの保険商品「わんぱっく」で、妹の出てくるCMは女性向けの保険商品「1UP WOMAN」のCMなのだけど、このCMシリーズはきちんと営業成果にも結びついていると聞きました。
三太郎は3年連続 ポカリは2年連続のランクイン
副編:シルバーにはタイプの違う4つが並びました。ポカリスエットのCMは2年連続でこのランキングに入っています。auの三太郎シリーズはなんと3年連続。そして、ヤフーの屋外広告、LINEモバイルのCMです。ポカリスエットはCMキャラクターの八木莉可子さんを使って、2年間キャンペーンを継続させていますね。ポカリガチダンス選手権は、2017年も実施されていて、引き続き盛り上がっているようです ...