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感じるブックジャケット(PR)

小さなスキーヤーが滑り降りるブックジャケット

ミニッツGA×藤田佳子「ゲレンデ」

電子書籍では得られない紙の本の魅力のひとつが、手触りや質感だ。ブックジャケットをつけられるのも本ならではの楽しさ。このコーナーではさまざまな質感を持つ竹尾のファインペーパーを使用し、そこに多彩な印刷加工技術を掛けあわせることで、触って感じる新しいブックジャケットを提案していく。

机上の小さな冬景色

読みかけの本にかけられた白いブックジャケット。その上には数本の流れるような線が走り、小さなスキーヤーが滑り降りている。本をゲレンデに見立てたこのブックジャケットは、「本の背を英語で『Book Peak(Peak=山頂)』と表現するという話を聞いたことから発想しました」と、サン・アド アートディレクターの藤田佳子さんは話す。

「そこから本を山に見立てる想像が広がって、今回のブックジャケットの企画に落とし込めないかと考えたんです。12月号の付録なので、ゲレンデをテーマに、印刷方法や加工を工夫することで、雪の質感を表現しようと思いました」。

微細な菱形のエンボスが施されたミニッツGAで新雪の質感を、透明の箔押しでスキーヤーの滑った跡(シュプール)を表現した。シュプールを印象的にするため、「ぱっと見ではスキーヤーがぽつんといるが、よく見るとシュプールがキラっと見えてくる」仕組みにしている。

さらに、「使う人が誰かに伝えたくなる何かを含んだブックジャケットにしたい」と考え、折り返しにキツネが隠れている遊び心も加えた。「キツネにつながるシュプールは途中から点線になっていて、人間に化けていたのかな?など使う人が少し想像したりして、愛着を持ってもらえたらと考えました。ミニッツGAは、菱形のエンボスのシャリッとした見た目が、凍っているイメージに近いですし、指でなぞった時のシューッという音も、スキーの滑る音に近いと感じて選びました」。

さらに、ブックジャケットを互い違いに横につなげると、上の写真のようにシュプール同士がつながり、1つの大きなゲレンデになるのも工夫したポイントだ。「本の世界から離れる休憩の時間に、机上の小さな冬景色を楽しむのもいいかもしれないですね」。

東京駅グランスタ 開業・増床広告「ふくらむちゃん柱」

サントリー山崎蒸溜所 GIFTSHOP ブランディング

    今月使った紙:ミニッツGA

    ごく微細な菱形のエンボスが、現代的な清潔感を感じさせるファインペーパー。多様なエンボスとカラーの組み合わせからなるT-EOS(ティオス|竹尾エンボスオーダーシステム)シリーズのひとつです。

藤田佳子(ふじた・かこ)
グラフィックデザイナー、アートディレクター。1984年広島生まれ。東京藝術大学デザイン科卒業、同大学院修士課程修了後、サン・アド入社。最近の仕事に 「サントリー山﨑蒸溜所 GIFTSHOP」「東京駅グランスタ」「THE SUIT COMPANY」など。

編集協力/竹尾

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