温泉に入ったまま乗ることができるジェットコースターに、湯船の回るメリーゴーランド。さまざまな温泉アトラクションが集まった「湯~園地」を舞台にした別府市のPR動画が、現実のエンターテインメント施設として実現した。その実施に至る道のりを、総合監修を務めた音楽監督の清川進也さんに聞いた。
PR動画ローンチから始まるものがたり
「この動画が100万回再生達成いたしましたら、別府市での『湯~園地』を実現いたします」。「湯~園地」PR動画の中で長野恭紘別府市長が宣言した通り、7月29日から3日間「湯~園地」が現実世界に登場し、別府の温泉をふんだんに使ったアトラクションを、約1万2000人が楽しんだ。
このプロジェクトの総合監修を務めたのは、PR動画のプロデュースも担当していた音楽制作会社インビジブル・デザインズ・ラボ 清川進也さんだ。「企画した当時は自治体のPR動画が活況で飽和状態でした。そのため、動画を公開して終わりではなく、それをきっかけにプロモーションがスタートするような企画にしたいと考えました」と清川さん。PR動画公開後、予想以上の反響を受け、動き出した「湯~園地計画!」。実現に向けてあまり時間を置くと人々の熱が醒めてしまうと考え、急ピッチで進めていった ...