IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

BRAIN'S BRAIN

Justin Hunt Sloane による今月のカバー

Just in Hunt Sloane

ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creat ive Addicion(クリエイティブに夢中)」をテーマに彼らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。9月号の表紙を手がけてくれたのは、ニューヨークのデザイナーJust in Hunt Sloaneです。

Q1. 表紙のアイデアについて教えてください。

このカバーは、「Creative Addiction」のコンセプトをテキストと色彩によって表現したものです。中毒性のある(Addictive)行動とは、コントロールを失い、意志の力に反してやめられない制御が効かない状態を指します。私は、「MORE」という言葉を出発点として使用することに決めました。中毒者の考え方のプロセスは複雑ですが、答えはいつもシンプルです:「MORE=もっと(ほしい)」。

私は、ベクターソフトウェアで書体をスライスし、動きとリズム感を高めるためにグリッドに沿ってそのパーツを動かしました。黒と黄色は警戒色、注意と危険の印としてよく使用されています。その視覚システムを使って、コンセプトを表現するために必要な切迫感を加えています。

Q2. 日本の広告やデザインについてどう思いますか。

私は日本のグラフィックデザインが大好きです。ヨーロッパのグラフィックデザインは、日本のグラフィックデザインほど、実験的でエキサイティングな構図を持っていません。日本のデザイナーは書体を使って面を分割し、デザインに動きを出す傾向が強いようです。私が本当に大好きな日本のデザイナーは、三重野龍さんと鈴木哲生さんです。

Justin Hunt Sloane

Q1. What is the idea for this cover?and how did you make it?

The idea of this cover is to illustrate the concept of ‘creative addiction’ using text and color field.Addictive behavior refers to a loss of control and acting against one’ s own determination to stop or control themselves. I chose to use the word 'MORE' as a starting point. An addicts thought process is complex,yet the answer is always simple:'MORE'.

I made the design by slicing the letterforms in vector software and moving the pieces along a grid to enhance a feeling of motion and rhythm. Black and yellow are often used as indicators of caution and peril,using the visual system of alarm adds to the sense of urgency needed to illustrate the concept.

Q2. What do you think of Japanese advertisement and design?

I love Japanese graphic design, the european canon of graphic design does not address space and composition in a way that feels as experimental and exciting as Japanese graphic design.Designers from Japan seem to have a greater tendency towards deconstructing the page and using letterform to activate space.Two contemporary Japanese designers I really love are Mieno Ryu and Tézzo Suzuki.

コンピュータの仕事とコミュニケーションのためのワークスペース。デジタルプロジェクト、本や書体のデザインをここで進めている。

彫刻、家具の制作や材料の実験を行うためのワークスペース。

Private furniture commission(2016)

Body,self published book(2014)

Furniture edition(2015)

Simile,typeface,work in progress(2017)

Justin Hunt Sloane
ニューヨークで働くデザイナー、アーティスト、インデペンデントの出版も手がける。Art Center College of DesignとColumbia GSAPPで学んだ。コンサルタントとしても働き、Wolff Olins,2x4,Sharp Type,Hisham Akira Bharoocha,Aperture Foundation,Googleその他多くの企業とコラボレーションしている。ジャスティンの作品はピクチャールームギャラリー他、MoMA PS1、MoMAライブラリー、プリンテッドマター、The Tokyo Institute of Photography and The Museum of Arts and Designで展示された。
Websites: http://www.justinsloane.com
http://js-rp.tumblr.com
Instagram: @justinhuntsloane
Twitter: @_JustinSloane

無料で読める『本日の記事』をメールでお届けいたします。
必要なメルマガをチェックするだけの簡単登録です。

お得なセットプランへの申込みはこちら

BRAIN'S BRAIN の記事一覧

Justin Hunt Sloane による今月のカバー(この記事です)
Spassky Fischerによる今月のカバーストーリー
Studio AH×HAによる今月のカバーストーリー
W+K Sarah Hollowoodさんによる今月のカバーストーリー
ネイツ・プラーさんによる今月のカバーストーリー
Vasya Kolotushaさんによる今月のカバーストーリー
ブレーンTopへ戻る