都内の各駅にポスターを掲出した「偏愛東京プロジェクト」とは
エヌケービーとレッツエンジョイ東京は1月24日、企画立案から2年以上の時を経て、「偏愛東京プロジェクト」を始動した。世界に誇る都市としての東京の魅力を広く深く発信することを目指し、実名による投稿プラットフォーム「偏愛東京」を開設している。
PICK UP
殺虫剤などの製造を行うフマキラーでは、2015年から毎年5月に害虫対策の啓発広告のためのグラフィックキャンペーンを行っている。シンプルながら、目を引くコピーとグラフィックが特徴だ。2017年は、文字を使ってさまざまな害虫のフォルムを表現した。
2017年の啓発ポスター。
フマキラーが「命のそばに、フマキラー」キャンペーンを開始したのは、2014年のデング熱の国内感染の報道の翌年だ。2014年当時は連日のように蚊の危険性が報道されていたものの、半年も経つと話題は落ち着き、人々の危機感も薄れていた。そこで、蚊の活動が再び活発になる翌年の夏に向け、「命のそばに、フマキラー」というスローガンで再び人々の害虫への意識を高めることにしたのだ。
電通 コピーライターの大貫冬樹さんは「商品CMの最後にこの言葉を加えて呼びかけてはどうでしょうか、と提案したのがきっかけでした。するとフマキラーさんがこの言葉を非常に大切に受け取ってくださって、店頭などで広く活用するというお話をいただきました。そこから、啓発広告も展開してみてはとお話したんです」と言う。この一連のやりとりの中で、大貫さんは蚊媒介感染症への危機意識や、蚊から人の命を守りたいというフマキラーの使命感を強く感じたという。
グラフィックキャンペーンを開始するにあたり、掲出場所として選んだのは原宿駅だ。デング熱の感染が起こった代々木公園にも近い。どこでメッセージを発するのが一番インパクトがあるかという観点で選択したという ...