一般の生活者にパピコが仕掛けた「ドッキリ」を軸にしたキャンペーン。高級感のある空間で、パピコだと知らされずに提供されたら気づくのか。長く親しまれているロングセラー商品だからこそ仕掛けた企画だ。
生活者を驚かせ 生の声を聞くキャンペーン
江崎グリコのアイスブランド「パピコ」は、5月20日より新テレビCM「パピコドッキリ企画東京」篇の放映を開始した。CMは「ドッキリ企画」の文字が浮かぶ中、女優の吹石一恵さんがグラスに盛りつけられたパピコを手に、「実はこれ…」と語りかけるシーンから始まる。画面が切り替わり、グラス入りパピコを食べて驚く人々の様子が次々に映し出されていく。
このCMに登場するのは、実際にパピコに「ドッキリ企画」を仕掛けられた人たち。この企画では一般の主婦や女子大生、小学生からグルメ評論家までが「とあるブランドの新作スイーツ試食会」という名目でホテルのレストランに集められ、グラスに盛りつけられたアイスを味わう。それぞれが「口に入れるとすぐに溶ける」「高級感がある」など、思い思いの感想を述べていると、担当シェフが現れ、実は提供した新作スイーツが「何も手を加えてないパピコ」だったことを明かすという内容だ。
普段から身近にあるはずのパピコだが、グルメ評論家までもが高級アイスと勘違いした。ドッキリを通じて、先入観なくパピコの「なめらかさ」を体感してもらうことが狙いで、リアルな反応をCMとWebムービーで公開している。
先入観を取り払い 新たなブランドイメージを伝える
この「ドッキリ企画」自体は、昨年の6月からWeb限定でスタートしていた ...