ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creative Addicion(クリエイティブに夢中)」をテーマに彼らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。8月号の表紙を手がけてくれたのは、フランスのデザインチームSpassky Fischerです。

──表紙のアイデアについて教えてください。
このカバーは、私たちの日々の仕事におけるギミックから生まれています。それは大きなサイズの黒と白のタイポグラフィー、余白に入る色のブロック、繰り返しのトリックにまとめることができます。
そのプロセスについて言えば、私たちがいつも実践していることで、誰かがスケッチし、別の人がそのファイルを受け取り、それをもう少し進めるという形で続けていきます。こうした小さなピンポンゲームを繰り返した後、カバーは完成しました。
このデザインは、チームで共通のギミックと個々のクリエイティブアディクションへの答えをミックスしてできあがりました。
繰り返しのギミックは、近年ヨーロッパのグラフィックデザインの多くに見ることができます。それらがどのようなアイデアからつくられているのか、私たちにはよくわからないけれど、そのデザインはきちんと機能しています。
──日本の広告やデザインについてどう思いますか。
私たちの仕事は、言葉とその意味に基づいています。日本のデザインは、たとえ惹かれるものをものを見つけても、漢字などの文字がわからないので、意味を汲み取ることができません。その分、私たちが知っていることから、日本のデザインと絵を結びつけて見ていることが多いです ...