ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の登場で、自動車業界に必要なのは、独創性とデザイン力に富んだ創造人だ。トヨタ自動車の菅原重昭さんは、新時代を支える創造人に必要な4つの要素を紹介した。
「世界最高の創造集団」を目指す
未来を想定したショーカーをはじめ、先進的な自動車のデザインを行う、トヨタ自動車の東京デザイン研究所。「世界最高の創造集団」を目指す研究所として、創造人の育成にも取り組む。
同研究所の菅原重昭さんは「創造人として最も重要な資質は『人間力』」と話す。若い頃は車両の外形デザイナーとして実践的なモノづくりに携わり、現在東京デザイン研究所のアドバイザーとして、自動車業界のモノづくりを支える人づくりを行う。
菅原さんによると、創造人として重要な要素は大きく4つ。
1つ目が「センス」「美覚」。未来の魅力をかぎ取る能力だ。美覚を高めるためには、極上に出会い、さらにそれを深掘りして追求していくことが重要となる。
「新しい潮流を見極め、独創を発掘し、さらにその独創を美しく磨きあげていく ...